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エフセキュアでは、本文書で扱ったポリシー マネージャのほかに「プロテクション サービス ビジネス管理ポータル」(以下、PSBポータル)という集中管理ソリューションも提供している。プロテクションサービス(以下、PSB)はPSBポータルと専用のクライアントソフトウェア(「プロテクション サービス ビジネス ワークステーション」と「プロテクション サービス ビジネス サーバ」)を組み合わせたSaaS型のサービスだ。これを利用するとポリシー マネージャと同等の集中管理体制をサーバレスで実現可能だ(PSBポータルがポリシー マネージャに相当)。
PSBの専用クライアントソフトウェアは「エフセキュア クライアント セキュリティ」および「エフセキュア アンチウイルス Windows サーバ」と同等の機能に加え、スパムフィルタリング機能を備えている。
SaaS型のPSBには以下のような利点がある。
ポリシー マネージャで社内にサーバを立てる場合でも、外部ネットワークのPCを管理することは可能だ。ただしその場合は、ポリシー マネージャ プロキシで外部ネットワークとの中継サーバを立てたり、あるいはVPNを構築してモバイルPCから社内のポリシー マネージャ サーバに接続できるようにするといった策を講じる必要がある。
PSBの場合は、インターネット上のサービスポータルが接続先となるため、管理対象PCがインターネットに接続可能であれば、ネットワークを意識することなく管理が行える。
一方で、PSBの導入が適さないケースもある。特に専用のクライアントソフトウェアがWindows版のみの提供のため、Linux PCも集中管理したいという要望には応えられない。PSBは専任のIT管理者がいない、もしくは管理に手をかけられず、コストが気になる中小企業層向き、ポリシー マネージャは比較的規模が大きく、細かいセキュリティ設定の必要があり、またそれを実行することができる管理者がいる中堅・大企業層向きの製品であるといえるが、いずれにしても何に重きをおくかを考慮して検討するとよいだろう。