開発環境から動作確認まで

このページはSetucoCMSの開発環境整備、および動作確認までの手順を記述したページです。

1. インストール対象一覧

1. Git(バージョン管理)
2. MySQL(DBサーバ)
3. Apache(HTTPサーバ)
4. PHP(プログラム言語) バージョンは5系
5. Eclipse PDT(統合開発環境)

Windowsの場合、Apache MySQL PHPを三つまとめてインストールできるXAMPPがおすすめです。

apache friendsのサイトを参照しインストールしてください。

XAMPPをインストールした場合、下記手順では2.1~2.4はスキップしてください。

(GitとEclipseのみで結構です)

2. インストール、設定等の手順

2.1. Git

2.1.1. インストール、各種設定

Git導入〜各種設定のページを参照

2.2. MySQL

2.2.1. インストール

5.x系をインストールしてください。
(MySQL5.1 以降が望ましいです)
  • Mac OS
MacPortsを用いたインストールが便利です。
公式サイトからダウンロードし、インストールしてください。
(以下、Mac OSについてはMacPortsがインストールされていることを前提として記述します)
MacPortsがインストールされた状態で、MySQLをインストールするにはターミナルから以下のコマンドを実行してください。
$ sudo port install mysql5 +server
  • Unix, Linux
apt-getコマンドやyumコマンドを使用し、MySQL 5.x系をインストールしてください。

Ubuntu/Debianの場合:

$ sudo apt-get install mysql-server

Fedora、CentOS等の場合:

$ yum -y install mysql-server

2.2.2. 設定

以下の設定を行ってください。
(1) ユーザの作成(例 ユーザー名:setucocms、パスワード:setucocms)
(2) データベースの作成(データベース名はsetucocmsがお勧めです。)
(3) 作成したデータベースの全権限を作成したユーザに付与

2.3. Apache

2.3.1. インストール

基本的には2.x系をインストールしてください。
Mac OSには標準でインストールされているため省略します。
  • Linux/Unix
apt-getコマンドやyumコマンドを使用し、Apache 2.x系をインストールしてください。
Ubuntu/Debianの場合:
$ sudo apt-get install apache2
Fedora、CentOS等の場合:
$ yum -y install httpd

2.3.2. 設定

SetucoCMSを動かすためのApacheの設定方法は2つあります。
以下の設定方法1、2どちらかを行ってください。
  • 方法1 VirtualHostの設定
(1) confファイルを追加
apacheの設定ファイルディレクトリ(例えば/etc/httpd/conf.d)に
「setucocms.conf」というファイル名で以下の内容を記述してください。
(ファイル名は拡張子が.confであれば問題ありません)
============================
<VirtualHost *:80>
   DocumentRoot "/path/to/SetucoCMS/public"
   ServerName setucocms.localdomain

   <Directory "/path/to/SetucoCMS/public">
       Options FollowSymLinks
       AllowOverride All
       Order allow,deny
       Allow from all
   </Directory>

</VirtualHost>
============================
2箇所ある/path/toの部分は、EclipseのワークスペースにクローンしたSetucoCMSのパスに合わせてください。
(2) hostsファイルの編集
ServerNameで指定したドメイン名をlocalhostと認識するためにhostsファイルを編集します。
Linuxの場合:/etc/hosts
Windowsの場合:C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts
hostsファイルの中身の一部を以下に示します。
============================
127.0.0.1       localhost
============================
このような行を見つけて、localhostの右側に半角スペース開けて
setucocms.localdomainを記述します。
hostsファイルの中身の一部(記入後)を以下に示します。
============================
127.0.0.1       localhost setucocms.localdomain
============================
(3) .htaccessファイルの編集
最後に、SetucoCMS/public/.htaccessファイルを編集します。
.htaccessファイルはGitの管理からはずしてあるので、
.htaccess.sample を .htaccess に名前の変更ではなくコピーして新たにファイルを作ってください。
その後、apacheを再起動してください。
正しく設定されていれば、
でアクセスできるはずです。
  • 方法2 Aliasの設定
(1) confファイルを追加
apacheの設定ファイルディレクトリ(例えば/etc/httpd/conf.d)に
「setucocms.conf」というファイル名で以下の内容を記述してください。
(ファイル名は拡張子が.confであれば問題ありません)
============================
Alias /setucocms/ "/path/to/SetucoCMS/public/"
<Directory "/path/to/SetucoCMS/public>
    Options FollowSymLinks
    AllowOverride All
    Order allow,deny
    Allow from all
</Directory>
============================
2箇所ある/path/toの部分は、EclipseのワークスペースにクローンしたSetucoCMSのパスに合わせてください。
(2) .htaccessファイルの編集
最後に、SetucoCMS/public/.htaccessファイルを編集します。
.htaccessファイルはGitの管理からはずしてあるので、
.htaccess.sample を .htaccess に名前の変更ではなくコピーして新たにファイルを作ってください。
以下の行の先頭の#を消して保存してください。
============================
#RewriteBase /setucocms
============================
その後、apacheをリロードか再起動してください。
正しく設定されていれば、
でアクセスできるはずです。

2.4. PHP

2.4.1. インストール

PHP 5.2.4 以降が動作する環境を作ります。
  • Mac OS
MacPortsがインストールされた状態で、かつApache2がインストールされていることが前提です。
PHPをインストールするにはターミナルから以下のコマンドを実行してください。
$ sudo port install php5 +apache2
  • Unix, Linux
apt-getコマンドやyumコマンドを使用し、PHP5系をインストールしてください。

2.4.2. PHPUnit

テストコードを書くためにPHPUnitのインストールも行います。
PHPUnit Manualを参考にPHPUnitをインストールしてください。
なお、PHPUnitをインストールするにはPEARが必要になります。
事前にPEARをインストールし、その後にPHPUnitをインストールしてください。
  • Windowsにおける注意点
多くの場合、XAMPPにPEARが同梱されています。
バージョンが1.9.1以降でない場合は、最新版にアップグレードする必要があります。
(これをしないと、PHPUnitのインストールが中途半端になります)
PEARのアップグレードコマンド:
pear upgrade PEAR

2.5. Eclipse PDT

2.5.1. 本体のインストール

Eclipse for PHP Developersの「Download Links」より自分のOSに合わせてダウンロード後、
適当なディレクトリで解凍すればインストールは完了です。
起動は解凍したディレクトリにある、実行形式の「eclipse」を実行します。
起動したらworkspaceを設定後、ワークベンチ画面へ進んでください。
(こだわらなければworkspaceはデフォルトのままで問題ありません)
インストール完了です。

2.5.2. 日本語化

(1)プラグインダウンロード、展開
こちらから日本語化プラグインである「pleiades」をダウンロードし、Eclipseを展開したディレクトリ内で解凍してください。
(解凍先ディレクトリは作成しません)
結果的にpluginsやfeaturesディレクトリなどの中身が増やせればOKです。
(2)eclipse.iniの編集
eclipse.ini ファイルを編集します。
  • Windows・Linuxの場合 eclipse.ini はEclipseを展開したディレクトリ内にあります。
最終行に下記の行を追加して保存してください。
 -javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
  • Mac OSの場合
eclipse.ini は Eclipse.app/Contents/MacOS/ にあります。
最終行に下記の行を追加して保存してください。

相対パスで指定する場合:

-javaagent:../../../plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

絶対パスで指定する場合:

-javaagent:/Applications/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
これでEclipseを起動すれば、日本語になっているはず。

3.SetucoCMSのclone

SetucoCMSの開発用ディレクトリを作ります。

例:

mkdir SetucoCMS

以下のコマンドでSetucoCMSのソースを上記ディレクトリにクローンします。
git clone git@github.com:densetubu/SetucoCMS.git
もし仮に9418番ポートを使用しているgit@で始まるgitプロトコルがネットワークの制約上使えない場合、
GitHubのsshは443番ポートを使用しているため、以下のコマンドでも同様にクローンすることができます。
git clone ssh://git@ssh.github.com:443/densetubu/SetucoCMS.git .