当然の事ながら、Arch LinuxはLinuxカーネルを基に構築されている。これは派生先のUnivalentも同様である。UnivalentはArch系であるため、最新の安定版や代替カーネルの利用ができる。

このページでは、公式・非公式に関わらず利用可能なカーネルと軽い説明を列挙する。

注意:バグレポートの際にはご利用中のカーネル名を記載して下さい。
NJBではインストール時にカーネルを選択できるようにシステムを構築中です。

公式リポジトリ

Arch公式が動作を保証するカーネル。Univalentでも動作を保証している。

Stable

通常の(英語では形容詞「vanilla」と表現される。「通常の」あるいは「平凡な」くらいの意味でいいかな?)安定版カーネルだが、Arch向けに少しパッチが適用されている。

Longterm

最新の長期サポートカーネル。

Zen

カーネルハッカー達の知恵と技術の結晶。カーネルの応答速度の調整や、オーバーヘッドの削減などが行なわれている。競合相手の「Alter Linux」では標準でこのカーネルが搭載される。

Hardened

カーネルやユーザ空間の脆弱性を緩和するパッチが適用されたLTS版。要するにセキュリティ超強化版。

Realtime

完全にプリエンプティブなカーネル。タスクの遅延を減らすパッチが適用されている。音楽や映像クリエイターにお勧め。

AURにあるカーネル

kernel.orgが管理

Git

トーヴァルズ大先生のGitリポジトリからソースを頂戴する。

Mainline

新機能を試したい?だったらこれを使ってみよう。

Next

次期Mainlineリリースに収録予定の機能が実装されている。

DRM

最先端のGPUドライバ付き。

Old Longterm

旧LTSカーネル。

4.14linux-lts414AUR
4.19linux-lts419AUR
5.4linux-lts54AUR
5.10linux-lts510AUR
5.19linux-lts519AUR

非公式

Ck

Con Kolivas氏によるシステム応答性の向上パッチや「MuQSS(マックス)」パッチなどが含まれる。勿論どんな目的でも問題なく使える。

※PPAからのインストールも可能。リポジトリ名は「repo-ck」、サーバーは「http://repo-ck.com/$arch」または「!https://mirror.lesviallon.fr/$repo/os/$arch」、公開鍵は「5EE46C4C」(!pgp.mit.edu)。

Libre

Libre(自由)が表わす通り、プロプライエタリなドライバを用いない。ちなみにフリーソフトウェア財団公認。