From KXD02663 @ nifty.ne.jp Thu May 2 18:32:47 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Thu, 02 May 2013 18:32:47 +0900 Subject: xdvik-22.86 In-Reply-To: <516AC3A3.3040802@nifty.ne.jp> References: <516AC3A3.3040802@nifty.ne.jp> Message-ID: <518232BF.2010001@nifty.ne.jp> ttkです。 xdvik-22.86に xdvik-jpパッチ (pxdvi) を当ててみました。 ↓からどうぞ。 https://gitorious.org/xdvik-japanese-patch-cleanup 機能的には pxdvi の最新に含まれ xdvik-jpパッチの最新j1.40に含まれないものを 含んだままになっています。 本家は、t1libをFreetype2に置き換えたところです。 日本語用には、以前からFreetype2が使われていたので、 Freetype2 関連のコードは、本家の欧文と日本語用とで 重複するところが出ています。 しかし、特に整理せずほとんど残したままになっています。 本家 xdvik-22.86 では、 設定用に xdvik-22.85 まで使用されていた "xdvi.cfg" に代わって "config.ps"と "config.xdvi"が使われるようになっています。 しかし、今回のものは、従来のpxdviと同じように、 "pxdvi.cfg" を使うようになっています。 このあたり、議論・検討の余地があると思います。 ついでに、 zeit を ptexvf に変更しました。 また、JIS→Unicode変換に使われていた jisx0208.c, jisx0208.h を廃止し、 iconvを使うか、iconvがない場合にはptexencを使うようにしました。 最近の環境では、ptexencがないことは考えにくいので困ることはないと思います。 Autoconf/Automake は、よく分からないので、ちゃんとしていません。 版数は xdvik-22.86-j1.42-ptexlive にしてありますが、問題あればご連絡ください。 私の手元では、私の調べた範囲で期待通りの動きをしていますが、 正直言ってそれほど自信があるものでもありません。 ご興味のある方はお試しください。 From tutimura @ nn.iij4u.or.jp Sat May 4 18:38:03 2013 From: tutimura @ nn.iij4u.or.jp (TSUCHIMURA Nobuyuki) Date: Sat, 4 May 2013 18:38:03 +0900 Subject: xdvik-22.86 In-Reply-To: <518232BF.2010001@nifty.ne.jp> References: <516AC3A3.3040802@nifty.ne.jp> <518232BF.2010001@nifty.ne.jp> Message-ID: <20130504183803I.tutimura@nn.iij4u.or.jp> 土村です。 > 版数は > xdvik-22.86-j1.42-ptexlive > にしてありますが、問題あればご連絡ください。  これは私に対するメッセージですよね?  ptexlive の README には http://tutimura.ath.cx/~nob/tex/ptexlive/0README > ptexlive に含まれている pTeX, pxdvi などには、 >単独配布物に ptexlive 独自のパッチが加わっている場合があります。 >従って、動作不良があっても個別の開発者には連絡せず、 >まずは以下にお知らせ下さい。 >http://tutimura.ath.cx/ptexlive/?%C6%B0%BA%EE%CA%F3%B9%F0 と書きました。バージョン番号の -ptexlive は、 ptexlive 用の派生物であることを表しているつもりです。  ptexlive と無関係に、 このようなバージョン名が独り歩きすることは、 サポート窓口を混乱させますので、ご遠慮いただけませんでしょうか。 これは、個人的な配布物であっても、 守っていただきたいことです。  次に、オフィシャルな配布物の話です。 ptexlive の独自拡張部分を、 私がなぜ、自ら xdvi-jp に寄付していないのか、 ご推察いただけませんでしょうか。 もっとも適当な立場にありながら、そうはしていないのです。  作業時間が取りにくいという側面は否定しませんが、 それだけではなく、そういう意図をもってやっていることだと、 もう、気づいてはいただけませんでしょうか。  引用前後した上に、本題からそれますが、 > ついでに、 zeit を ptexvf に変更しました。 古い話ですが、似たような関数名・ファイル名の検討をしたときに、 「VF というと virtual font を思い起こす」 という指摘があったように思います。 ----- 土村 展之 TSUCHIMURA Nobuyuki From tutimura @ nn.iij4u.or.jp Sun May 5 00:11:58 2013 From: tutimura @ nn.iij4u.or.jp (TSUCHIMURA Nobuyuki) Date: Sun, 5 May 2013 00:11:58 +0900 Subject: Clean up license of pxdvi patch In-Reply-To: <5173FAF3.2040707@nifty.ne.jp> References: <51407B11.9090509@nifty.ne.jp> <20130417202536B.tutimura@nn.iij4u.or.jp> <5173FAF3.2040707@nifty.ne.jp> Message-ID: <20130505001158U.tutimura@nn.iij4u.or.jp> 土村です。 > 実際に開発に携わってきた方が違和感を覚えるようではいけません。 > お気を悪くされたのでしたらすみません。  私が違和感を感じていることを尊重していただいてありがとうございます。 ただ私が、個人的な感情で申し上げているわけでないことは、 理解していただきたく思います。 ですから、「お気を悪く」と言われると、気分が悪いです。;-( > Xdvi-jp projectのパッチを利用するのではなくて、 > ptetex3やptexliveを利用されることの方が多いように思います。tlptexliveもそうです。 > すなわち、 > “実験的な実装”が4〜5年間も **実験** のまま広まっていることになります。 > なし崩しでXdvi-jp projectの存在を骨抜きにした形になっている、 > という見方もできると思います。  ptexlive の (p)xdvi は、updmap のパッチと抱き合わせで、 正しく動くように改造していたつもりです。 ですので、仕様の説明もなしにコロコロ変更してきました。 (p)xdvi 部分だけを抜き出して使うというのは、 想定していませんし、一般向けではありません。  そして、実装者の当の本人が、なぜ xdvi-jp に寄付もせず、 また機能説明もしていないかというところに 思い至っていただけると嬉しいです。  結論を書きますと、私は、寄付することは、 今のコミュニティーにとって害があると思っているので控えています。  あまりこの場ではっきりと書くのははばかられるので、 これまでやんわりと遠回しに書いてきましたが、 はっきり白黒つけねば納得していただけないようなので、 もう少し踏み込んで書いてみます。 > (3)と(4)(4')の乖離は、私も気になっていました。 > それならば、 > その乖離を埋める方向に、私ができることを考えてみます。  個人として活動されるのは、大いに結構だと思います。 #この部分に、私が特に反論をしなかったことで、 #オフィシャルに活動されることを承認したと思われたのでしたら、 #申し訳ありません。  しかしながら、日本のコミュニティーとして、 xdvi-jp の集大成を本家に引き取ってもらおうというのであれば、 もう少し考えるべきことがあると思います。  まず、以前のメールで、ユーザの立場から、 xdvi を使い続けるメリットが、 evince に比べてどれだけ少ないかを説明したつもりです。 xdvi の唯一にして最大の優位点である高速性は限定的で、 埋め込み画像が入ったページでは dvipdfmx + evince に 負けていることにもご注目下さい。一言で言うと、 「文字だけのページなら少し早いが、他には優位性なし」です。  そしてもう1つ、違う側面からのお話をしてみます。 私は一時期 Vine Linux の TeX 部分の開発のお手伝いをして、 xdvi-jp も含めてビルドしていました。 その経験で言わせていただければ、 Linux ディストリビューターにとって、 xdvi-jp は手間のかかる難物となっています。  xdvi-jp は本家 xdvi と異なり、 TeX システムで(日本語)フォントの実体を持たず、 OS に付属するものを流用しています。 また、本家 xdvi も含めて、直接の印刷手段がありません。 # 印刷機能に見えるものは、内部で dvips を呼び出しているだけです。 # 欧文フォントは、dvips でも xdvi でも、 # フォントの実体が同じなので、問題は少ないのですが、 # 日本語フォントは、フォント自体が違うことが多いです。 この2つの理由から xdvi-jp は、 日本語フォントの設定の甘いディストリビューションが多く、 更に画面表示が印刷結果と乖離した 「嘘プレビューア」でしかないという実態があります。 一方、 platex + dvips + ghostscript + gv や、 platex + dvipdfmx + evince のようなPDFビューアでは、 画面表示イメージをそのまま印刷できる機能があり、 また汎用ツールであるため、日本語フォント設定が比較的しっかりしています。 このことと対照的であることにご注目下さい。  また xdvi は、TeX の中でも X を必要として、 コンパイルにヘッダとライブラリを余分に収集せねばならず、 手間がかかります。xdvi-jp は更に日本語フォント設定まで絡んで、 もっと手間のかかる難物です。 xdvi-jp を捨てて dvipdfmx と dvips に絞れば、 日本語フォントの実体がどうなっているか感知することなく、 TeX パッケージが作れるという、 ディストリビューターにとっての天国が近づいています。 #ディストリビューターが外国人である可能性も考慮して下さい。 #xdvi-jp の画面出力を見て正しく動いていると判定できる人は、 #国際的には少数派です。 それで不便を強いられるユーザは、 (心情的にはともかく、実用上は)わずかでしょう。  まずは platex + SyncTeX + dvipdfmx + evince を使ってから。 ちゃんと evince を使ってみて下さい。議論はそれからです。 # vi 風キー操作、ページ連続スクロール、見開き表示ができます。 # エディタとの相互ジャンプに evince 側の設定は不要。 そうすれば、xdvi-jp に戻る必要のないことがわかるでしょう。  もう一度書きますが、個人的に開発を続けられるのは自由です。 バージョン名から -ptexlive を消してもらえれば構いません。 オフィシャルなパッチとしては、ptexlive の独自拡張は お使いにならないようにお願いします。 ----- 土村 展之 TSUCHIMURA Nobuyuki From KXD02663 @ nifty.ne.jp Sun May 5 12:33:54 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Sun, 05 May 2013 12:33:54 +0900 Subject: xdvik-22.86 In-Reply-To: <20130504183803I.tutimura@nn.iij4u.or.jp> References: <516AC3A3.3040802@nifty.ne.jp> <518232BF.2010001@nifty.ne.jp> <20130504183803I.tutimura@nn.iij4u.or.jp> Message-ID: <5185D322.3060300@nifty.ne.jp> ttkです。 土村さん、コメントありがとうございます。 ↓では、版数を "xdvik-22.86-j1.42-trial" としました。 https://gitorious.org/xdvik-japanese-patch-cleanup (2013/05/04 18:38), TSUCHIMURA Nobuyuki wrote: >  次に、オフィシャルな配布物の話です。 > ptexlive の独自拡張部分を、 > 私がなぜ、自ら xdvi-jp に寄付していないのか、 > ご推察いただけませんでしょうか。 > もっとも適当な立場にありながら、そうはしていないのです。 > >  作業時間が取りにくいという側面は否定しませんが、 > それだけではなく、そういう意図をもってやっていることだと、 > もう、気づいてはいただけませんでしょうか。 別のメールでも詳しくご説明いただきましたが、 まずは了解しました。 >> ついでに、 zeit を ptexvf に変更しました。 > 古い話ですが、似たような関数名・ファイル名の検討をしたときに、 > 「VF というと virtual font を思い起こす」 > という指摘があったように思います。 ソースを読む人だけに関係することなので、 どこかに“ptexvfのvfはvector fontですよ”と書いておけばいいだけのようにも思います。 あるいは、別の名前にするとしたら 少々長いですが "ptexvecf" とか ptex outline fontで "ptexolf" とかも考えましたが、 私の中ではしっくりきませんでした。 何かご意見、別案などあればどうぞ。 From KXD02663 @ nifty.ne.jp Sun May 5 13:05:03 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Sun, 05 May 2013 13:05:03 +0900 Subject: Clean up license of pxdvi patch In-Reply-To: <20130505001158U.tutimura@nn.iij4u.or.jp> References: <51407B11.9090509@nifty.ne.jp> <20130417202536B.tutimura@nn.iij4u.or.jp> <5173FAF3.2040707@nifty.ne.jp> <20130505001158U.tutimura@nn.iij4u.or.jp> Message-ID: <5185DA6F.7070407@nifty.ne.jp> ttkです。 土村さんのお考えや進め方について、長々とご説明ありがとうございました。 ようやく合点がいきました。 # 察するのは無理でした。 端的にご意見を要約してみると ◇ pxdvi もしくは xdvik-jXXX-ptexlive は、  updmap (の日本語拡張) と抱き合わせで動くもので、一般的とは言えない。 それよりも何よりも、 ◇ 今となっては xdvik-jp は、他のソフトと比較して優位性がほとんどない。 ◇ xdvik-jp はメンテナンス性が悪く、xdvik 本家よりもさらに悪い。 このことから、 ◇ xdvik-jp は、国際的な環境に受け入れてもらおうとせず収束させるべき、 といったところでしょうか。 私自身は、evinceは以前から触っていましたが、 evinceのSyncTeX対応は使ってみていないのが正直なところです。 evinceソースを眺める限り、かなりしっかりSyncTeX対応が進められているようです。 今後の方向性については、 私の考えはそちらをもっと調べてから整理してみます。 (2013/05/05 0:11), TSUCHIMURA Nobuyuki wrote: > >  個人として活動されるのは、大いに結構だと思います。 > #この部分に、私が特に反論をしなかったことで、 > #オフィシャルに活動されることを承認したと思われたのでしたら、 > #申し訳ありません。 以前から、所詮、フリーウェアの活動ですから、 オフィシャルもなにもない、と考えています。 開発チームやユーザーを含め、受け入れる人が多ければ受け入れられるし そうでなければ消えていくもの、という認識はしています。 まあ、ここ(xdvik 日本語化パッチ整理プロジェクト)でいえば、 今後仮に 私の手を付けたものが何らかの形で受け入れられ xdvi-jp のリリース物件に反映されるなら、 ここでの“オフィシャル”といえるでしょうが、 それまでは、意見の表明に過ぎないと思っています。 From tutimura @ nn.iij4u.or.jp Sun May 5 20:28:54 2013 From: tutimura @ nn.iij4u.or.jp (TSUCHIMURA Nobuyuki) Date: Sun, 5 May 2013 20:28:54 +0900 Subject: Clean up license of pxdvi patch In-Reply-To: <5185DA6F.7070407@nifty.ne.jp> References: <5173FAF3.2040707@nifty.ne.jp> <20130505001158U.tutimura@nn.iij4u.or.jp> <5185DA6F.7070407@nifty.ne.jp> Message-ID: <20130505202854Q.tutimura@nn.iij4u.or.jp> 土村です。 xdvi-jp の ML で、あからさまに書くつもりはなかったのですが、 話の流れが中途半端ですので、もう少し続けさせていただきます。 > evinceソースを眺める限り、かなりしっかりSyncTeX対応が進められているようです。 > 今後の方向性については、 > 私の考えはそちらをもっと調べてから整理してみます。  ミクロな構成も重要ですが、 マクロな TeX の動きについてもご紹介したいと思います。 #もっとも、ttk さんはご存知のこととは思います。 #話をまとめておくという意味で書いてみます。  世界の TeX の動きとしては、 DVI 飛ばしの傾向にあるようです。  今の latex エンジン(pdflatex)は、 DVI を生成せずに、直接 PDF が生成できます。 XeTeX は(独自拡張の DVI を経由して、専用の DVI ware である) xdvipdfmx に PDF 出力をさせているようです。  昔の TeX の常識で言えば、DVI フォーマットを中心として、 様々な DVI ware が TeX システムを構成していましたが、 その中心が PDF へと移動してきているということです。  dvitty のようなツールも、PDF を中心としたものに 置き換わっていくことでしょう。 SyncTeX 対応の PDF のプレビューアが急速に数を増やしてきたのも、 このような流れの中では当然の出来事と理解できます。 #今になって xdvik のバージョンアップが行われたことは意外でした。  日本語に話を絞ります。 pdflatex = LuaLaTeX で日本語フォントを扱う場合は、 PDF 出力させるのが必須のようです。 http://zrbabbler.sp.land.to/lualatexuni.html >>注意: 先述の通り、LuaLaTeX は DVI 出力を行えるが、 Unicode フォント >>を用いた場合は DVI 出力は 「事実上使えない」 ので PDF 出力を用いる必 >>要がある。  日本語の組版ルールは、LuaTeX-ja の試みでは、 Lua マクロで実現しようとしています。 http://sourceforge.jp/projects/luatex-ja/ まだ開発版とはアナウンスされてますが、 pTeX を用いずに日本語の組版ができる時代も近づいているようです。 #北川さん、よかったら宣伝を。(^^;)  長い目で見た場合、将来の日本語 TeX は LuaTeX-ja のような方式(=LuaLaTeX + Lua マクロ) になるでしょう。その時には、日本でも DVI 飛ばしが起こります。 pTeX から、いつ移行できるかはまったく見通せませんが、 PDF のプレビューアは、今も将来も、 変わらず使い続けることができると指摘しておきます。 ----- 土村 展之 TSUCHIMURA Nobuyuki