Akihiro Motoki
amoto****@gmail*****
2011年 1月 22日 (土) 01:13:11 JST
元木です。 On 2011/01/20, at 21:09, 長南洋一 <cyoic****@maple*****> wrote: > 長南です。 > > 元木さんのメールより [JM:00110] >> >> 2 案を出していただきましたが、どちらもありかなと思います。 >> 個人的な好みでは、強いていうと、上の方に一票入れておきます。 > > そっちにするにはものすごい覚悟がいるんです (^^; > 原文を書き変えてしまうようなものですから。 > 原文にはない文句の補足訳と訳注とでは、わたしの中でも、微妙ながら、 > 一応区別があるので (と言うか、区別したいので)、こういうのは、 > どうでしょう。 そうですね。訳文を変えてしまうのは、多分抵抗がある だろうというのは想定してはいましたが。 提示頂いた案でいいのではないかと思います。 良い落とし所だと思っています。 >>> このとき、command に対してユーザが指定した引き数 (上記書式の >>> initial-arguments) があれば、標準入力から読み込んだ一連の項目は、 >>> その後ろに追加して行く。 >> >> の部分ですが、「〜は、追加して行く」というのが主語/述語があっておらず、 >> 気持悪いので、主語/述語をあわせて頂けると助かります。 > > これは、微妙です。昔、大野晋さんの文法エッセイを読んだことが > ありますが、「日本語には『主語/述語』だけでなく、『主題/叙述』 > という基本構文もある」と書いてありました (「提題/説明」だった > かもしれません)。「何々は何々だ (する)」というのは、後者にあたり、 > 「既知情報 + は + 未知の新しい情報」という形を取るのだそうです > 「我輩は (何かと言うと) 猫である」「その雑誌は (どうするかと言うと) > 買わない」「自転車は (どうかと言うと) 乗れない」などなど。 > だから、「ぼくはうなぎだ」式の文も可能なんだという話でした。 > 言い換えれば、「は」は、その前に主格を取るか、目的格を取るか、 > その他の格を取るかが、決まっていないということです。ですから、 > この場合、「一連の項目はその後ろに追加していく」「一連の項目を > その後ろに追加していく」「一連の項目はその後ろに追加される」、 > どれも、日本語の文法としては、可能だと思います。 「は」が対象をはっきりさせる役割を果たしているとは思っていましたが、 「主題」を示しているととらえるのは興味深いです。 直接は関係ありませんが、英語を初めて習ったときに、S-V, S-V-O などが 出て来たときに、日本語にはそのままはあてはまらないなぁと思ったのを 懐しく思い出しました。 私が「気持ち悪い」と書いたのは少しいい過ぎかなと反省していますが、 改めて考えてみると、そのように感じたのは、 - 技術的な文書は、意識して、主語/述語の対応関係を取っていかないと、 日本語の場合、前後関係か分かりにくくなりがちであること。 - 該当部分は、かなり長い部分で何が主語か分かりにくくなっていて、 ぱっと見た際に、「一連の項目はその後ろに追加していく」が ひとまとまりに捉えて、主語/述語があっていないと思ってしまった。 - (長南さんのコメントを読んで考えてみると) 「一連の項目」を主題と 感じるほど、メインには感じていなかった。 あたりが影響している理由かなと思いました。 一つ目の理由が一番大きくて、論文の abstract を書いたりチェックしていた ときに、日本語ではそれらしい文章になっているが、英語を書こうとして いったい何を言いたいのだろうと、頭を抱えてしまったという反省が 大きく影響しています。 > このマニュアルページは GNU 版 xargs の使用法を説明している。 > xargs は、標準入力から空白や改行で区切られた一連の項目を読み込み > (空白はダブルクォート、シングルクォート、バックスラッシュによって > 保護できる)、それを引き数にして、指定した command を実行する > (デフォルトのコマンドは /bin/echo である)。このとき、ユーザが > command に対して指定した引き数 (上記書式の initial-arguments) が > あれば、標準入力から読み込まれた一連の項目は、その後ろに > 追加されて行く (訳注: 形成されたコマンドラインが長すぎる場合や、 > オプションによる特別な指定がある場合は、入力を適宜分割して、 > command を複数回実行することになる)。標準入力における空行は無視される。 > > いかがでしょうか。微妙でしょう。 私としては、すんなり読めました。 いいのではないでしょうか。 # 何度も読んで、内容が頭に入っている方が大きいかもしれませんが... -- Akihiro MOTOKI <amoto****@gmail*****>