[JM:00290] Re: gnumaniak と coreutils について

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2011年 5月 28日 (土) 11:00:53 JST


長南です。

赤星さんのメールより [JM:00289]
> 
> # うまく意図を伝えられたか分かりませんが…

失礼、さっぱりわかりません (^^;

これは赤星さんが持ち込んだ企画なわけです。JM のリポジトリのどこに
どういう形で置いて、だれに (各ディストリビューションの日本語 man
ページのパッケージャですか) どういう形で使ってもらうのか。coreutils
日本語 man ページ作成ツールの存在と意味と有用性と使い方をディストリ
ビューションのパッケージャの方々にどうやって知らせるのか。
そういうことを赤星さんが具体的に詳しく説明なさらなければ、JM としては
検討の進めようがないのではありませんか。

わたしのものわかりが特別悪いのかもしれません。でも、そうならば、
わたしにも理解できるように説明なされば、だれにでもわかるわけです。

>  まあ、ツールなどというにはおこがましい、追加原稿ファイルと単なる
> Makefile の塊です。個人にダウンロードしてもらうというよりも
> ディストリビューションのパッケージャを対象にディストリビューション
> 固有の インターフェースの翻訳との整合がとれるような manpage を
> 作成できたりするのかな、と考えています。

「インターフェースの翻訳」というのがわからないのですが ……。

jman-coreutils-0.1.tar.bz2 をダウンロードして、中をのぞいて
みました。結局のところ、本体は man/*.h2m のようですが、これは
coreutils-8.x/man/*.x の「NAME」セクションの翻訳を集めたものですね。
なるほど、これがないと、「名前」セクションが、「cat - manual page
for cat 8.5」のようになってしまうわけだ。ところで、この翻訳は
チェックしないでよいのですか。たった一行だけ翻訳するのは、文脈が
ないので、かえって難しいものですけれど。

ついでに−−

>  ちょっとずれますが、長南さんが懸念されている(?) --help と内容が
> 変わらない manpage は不要なんじゃないかというのは一理あると
> 思うのですが、こう考えることはできないでしょうか。
>  同じ内容であってもそれぞれの出力に利点がある。
>  --help の出力は一度に多くのオプションを確認できる一覧性(?)があるが、
> 読みやすさには欠ける。
>  逆に manpage は、一覧性には劣るけど、ゆったりとしていて読みやすいし、
> コンソール環境でも元に戻ったりできる。(後半は工夫すれば、--help でも
> なんとかなりはしますが。)

わたしは、help と内容が変わらない man ページは不要だとは考えて
いません。help と man では、書き方が (だから、訳し方が) 違うと
言っているのです。訳し方で言うと、man ページの翻訳は普通の本を
訳すのと同じです (できるだけ原文にそって、読者が読んで納得する
ように訳す)。一方、help の方は映画の字幕の翻訳に近そうです
(原文からかなり離れても、わかりやすければ構わないし、すこし
説明不足でも、簡潔さが重要)。

だから、man ページは man ページとして書くべきなんですが、
coreutils は、と言うか、GNU は前々から man を捨てて、info ファイルに
移行したいのでしょう。(info なんて、html 以前の古くさいハイパー
テキストとしか思えませんけれど)。だから、man ページを軽視するのも
仕方がありませんし、help から作った man ページでも、あるだけましだと
思っています。

また、help2man で man ページが作れるのに、わざわざ man ページを
訳し直すのも、労力の無駄だと思います。それに、JM で man ページ
そのものを管理しないのなら、翻訳をよくすることは translation-team-ja
の問題です。直したいところがあるのなら、あちらに参加して直すのが
筋だと思います (追加原稿がからんでくると、どこまでがこちらの責任か、
話が難しくなるので、追加原稿もあちらでやってもらえるとよいのですが、
po ファイルだけしか訳さないんでしょうね)。

-- 
長南洋一




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