長南洋一
cyoic****@maple*****
2012年 4月 10日 (火) 10:58:39 JST
長南です。 目下、sudo の見直し中ですので、こちらのことを考える余裕がないのですが。 元木さんのメールより [JM:00583] > > (1)(3) の目的のために、 > パッケージごとの翻訳版バージョンとオリジナルのバージョン、翻訳状況、 > 必要性などを書き出しているところです。 「必要性」というか、「緊急性」というか、「優先順位」というかの判断は とても大事だと思います。 > LDP man-pages に po4a を導入してみています。 一度 po4a を使ってみて、挫折した人間ですので、見当違いのことを 言うかもしれません。 増補・改訂箇所がわかりやすくなるのは、とてもよいことだと思います。 ただ、こういうことが気になります。 ソースコードは、バグがあれば、プログラムがまともに動きません。 ですから、ソースコードに変更があったとき、今まできちんと動いていた プログラムならば、原則として、変更部分にだけ注目してチェックすれば よいわけです。 ところが、翻訳の方は、バグ (誤訳や悪訳) があっても、よほどのことが ないかぎり、一応通用してしまいます。いや、と言うより、どんなに 上手な人の翻訳でも、誤訳のない翻訳はめったにない、と言った方が よいでしょう。ですから、増補・改訂のときは、既訳の部分をチェックする よい機会でもあると思うのです。po4a で改訂部分がわかりやすくなるのは 結構なのですが、そのためにかえって、既訳部分のチェックが疎かになって しまいはしないでしょうか。 既訳部分のチェックなんて、訳文を読んで、わかりにくいところ、日本語の おかしいところ、理屈から言って変なところを洗い出せば、90 パーセント 済みますから、改訂する人の心がけ次第だとは言えます。 また、初訳のときに、チェックをきちんとすればよいことではありますけれど (これが非常にむずかしい)。 > # 今、coreutils の manpage の翻訳をしていますが、 > # こちらは「ですます」調でやってみています。 折角やっていらっしゃることですし、水を差すつもりはないのですが、 coreutils の manpage は、info あってのものではないでしょうか。 事実上、「詳しいことは info を読め」と書いてあるだけのものですし。 ですから、coreutils の manpage は原則、赤星さんが日本語化なさった (と言ってよいのですね) help2man にまかせて、info を訳すことを 考えた方がよいのではないかと思っています (元木さんが今なさっている のは、help2man の出力に手を入れることなのでしょうか)。 できたところから公開していって、最初のうちは、日本語英語まじりで 構わないと思うのです。 時間があれば、sudo が終わった後で、お手伝いするのですが、ここのところ、 ちょっと余裕がありません。それで、口を出すだけで、恐縮なのですが。 -- 長南洋一