[JM:00872] Re: GNU sed manpage 翻訳について

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Jiro Matsuzawa jmats****@gnome*****
2013年 4月 9日 (火) 07:33:23 JST


長南さん

松澤です。


2013/4/8 長南洋一 <cyoic****@maple*****>

> 長南です。
>
> ざっとですが、拝見しました。読みやすい訳ですね。かなり訳しなれて
> いらっしゃるのだと思います。
>
> 以下は、あくまでも参考意見ですから、そのおつもりで。
>


レビューありがとうございます。
参考にさせていただきました。



>
> ○ DESCRIPTION から
>
> >   ... sed works by making only one pass over the input(s), and
> >   is consequently more efficient.
>
> >   sed は入力に対して 1 パスだけで動作するので、より効率的である。
>
>   前の翻訳もこうなっていますが、「1 パス」は日本語としてまだ無理なの
>   ではないでしょうか。どう言えばよいのか、わたしにはわかりませんし、
>   こう訳しておくよりないのかもしれませんけれど。
>


それでは「ワンパス」といたします。これなら日本語としても問題ないでしょう。
http://ejje.weblio.jp/content/one+pass




>
> >   -e script, --expression=script
> >
> >       add the script to the commands to be executed
>
> >       実行するコマンドとして script を追加する
>
> >   -f script-file, --file=script-file
> >
> >       add the contents of script-file to the commands to be executed
>
> >       実行するコマンドとして script-file の内容を追加する
>
>   「実行するコマンドに ... を追加する」でもよさそうな気がします。
>

「実行するコマンドに script-file の内容を追加する」 は違和感があるので、
これはそのままとさせていただきます。
「として」はsed自体の--helpから取ってきたのですが、
sed翻訳者の方も同じく違和感を感じてこうしたのだと推測します。
コマンドを追加するのであって、コマンドに追加するというのが、一瞬引っかかる感じです。
コマンドだと「commands」と「command」を区別できないからだと思います。
「コマンド群」とすれば意味的にはよいのですが、これも表現としてクドすぎます。
sed翻訳者の方の「として」は、なかなか上手いと思います。



>
> >   --follow-symlinks
> >
> >       follow symlinks when processing in place
>
> >       インプレース処理においてシンボリックリンクを辿る
>
> >   -i[SUFFIX], --in-place[=SUFFIX]
> >
> >       edit files in place (makes backup if SUFFIX supplied)
>
> >       ファイルをインプレース処理で編集する (SUFFIX  指定時はバックアッ
> >       プを取る)
>
>   「インプレース処理」は説明がないと、読者にわかりにくいと思います
>    (もっとも、この manpage は「すでに sed を知っている人への備忘録」だ
>    そうですから、「インプレース処理」でよいのかもしれませんが)。ついでに
>    言うと、二番目の方は in place だけですね。「インプレース」について
>    訳注を付けておいたら、どうでしょうか。
>

まず、二番目が「インプレース処理」となっているのは意図的です。
一番目と二番目が同じものを指していることを明確にするために表記を揃えました。
あと、訳注は不要だと考えます。意味的な曖昧性もありませんし、十分理解可能です。
却ってごちゃごちゃして読みづらくなると思います。



>
> >    -l N, --line-length=N
> >
> >       specify the desired line-wrap length for the `l' command
>
> >       l コマンドの行を折り返す長さを指定する
>
>   「l コマンドの」の「の」が曖昧だと思います。「l コマンドを使用する際に」
>   「使用する際の」「使用時の」など、いろいろありそうです。
>

lコマンド使用時の〜、ではないんです。
lコマンドの折り返し文字数指定なんです。
lコマンド使用時の〜だと、まるでlコマンドを使用したら
出力がその文字数で折り返されてしまうように読めるので、
明らかにミスリーディングです。

どこらへんが曖昧なのかはよく掴めていませんが、
「`l' コマンドの出力行を〜」と修正しました。
これでいっそう明確になったかと思います。




>
> >   -s, --separate
> >
> >       consider  files  as  separate rather than as a single continuous
> >       long stream.
>
> >       複数の入力ファイルを一連のものとして扱わずに個別のファイルとして
> >       扱う
>
>   「一連の」には複数のニュアンスがあるので、a single continuous の意味が
>    出ないと思います。
>

「一続きのストリーム」としました。



>
> >   -u, --unbuffered
> >
> >       load minimal amounts of data from the input files and flush  the
> >       output buffers more often
>
> >       入力ファイルからデータをごく少量ずつ取り込み、頻繁に出力バッファ
> >       に出力 (flush) する
>
>   「出力バッファを flush する」ではありませんか。flush をどう訳したら
>   よいのかは、わかりませんが。
>

「出力バッファを掃き出す (flush)」としました。



>
> >   If  no  -e, --expression, -f, or --file option is given, then the first
> >   non-option argument is taken as  the  sed  script  to  interpret.   All
> >   remaining  arguments  are  names  of input files; if no input files are
> >   specified, then the standard input is read.
>
> >    -e、--expression、-f、または  --file オプションのいずれも与えられない場
> >    合、最初のオプションでない引き数が sed スクリプトとして解釈される。残り
> >    の全ての引数は入力ファイル名として扱われる。入力ファイルが指定されない
> >    場合は、標準入力から読み込む。
>
>   「引き数」と「引数」が混じっています。
>

 修正しました。



>
> >   GNU sed home page:  <http://www.gnu.org/software/sed/>.   General
>  help
> >   using  GNU software: <http://www.gnu.org/gethelp/>.  E-mail bug
> reports
> >   to: <bug-s****@gnu*****>.  Be sure to include the word  ``sed''
>  somewhere
> >   in the ``Subject:'' field.
>
> >   GNU sed  ホームページ:  <http://www.gnu.org/software/sed/>。GNU  ソフト
> >   ウェアを使用する際の一般的なヘルプ: <http://www.gnu.org/gethelp/>。電子
> >   メールによるバグレポートの宛先: <bug-s****@gnu*****>。「Subject:  」フィー
> >   ルドのどこかに「sed」を記載してください。
>
>   この部分は、Author セクションと重複しているのですね。Author セクション
>   の方を削除してしまえばよいと思います。po ファイルでそれができればですが。
>

うーん、原文に存在するので、原文の方を尊重しようと思います。
これが存在することで何か問題が発生するわけでもないでしょうし。
削除するなら、まずは原文からですね。



>
>   それから、これはわたしの好みの問題なのですが、日本語でコロンを使うのは、
>   読みにくいし、美しくないと思います (ただし、項目名などで、たとえば
>   「書式:」とし、そこで改行する場合はよいのです。行中で使う場合が問題)。
>
>   そこで、たとえば、
>
>       GNU sed のホームページは <http://www.gnu.org/software/sed/>、
>       GNU ソフトウェアを使用する際の一般的なヘルプは <http://www.gnu.org/
>       gethelp/>、電子メールによるバグレポートの宛先は <bug-s****@gnu*****>
>       である。バグレポートをする際は、「Subject:」フィールドのどこかに
>      「sed」という単語を必ず入れること。
>
>   などと、コロンを使わずに、普通の文にした方がよいのではないでしょうか。
>

単調なフレーズがだらだら続くのも美しくないですね。
句点をピリオドに戻して、日本語の文章の体裁をやめました。



>

長くなったので、とりあえず、ここまでにします。
>
> --
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