[JM:00900] Re: coreutils の info

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Akihiro Motoki amoto****@gmail*****
2013年 8月 26日 (月) 17:07:37 JST


元木です。

翻訳・校正をどうするかと、どのように配布するかは本来別の話だと考えています。

翻訳・校正については、長南さんが書いているように、
翻訳をチェックできる人が多くいる環境で行った方が効率的であり実効性が高いという点には同意します。
日本語に関して言えば、JM や doc-ja の場を利用するのはよいと思います。

配布に関しては、可能であれば upstream で行うのがよいと思っています。
バージョンの整合性もその方が確実に合うと思います。
問題点もあります。 upstream の配布物に入れるのであれば、翻訳作業を
リリース前に行う必要もあり、upstream 開発と密に連携を取っておくのが理想的です。

upstream とのつながりに関しては、GNU 関係に限らず、
PO ファイルに関してはhttp://translationproject.org/html/welcome.html というのがあります。
これを通して upstream に翻訳が取り込まれています。
翻訳をここに登録するとそれでReady状態になるので、チェックに関する仕組みは別途必要です。
info に関してはこういった仕組みは聞いたことがありません。

JM で配布することに関しては、どちらでもよいと思います。
# 作業リソースの話についてはここでは触れません。


今回の議論とは直接関係ないかもしれませんが、今回のやり取りを読みながら以下の点を感じました。
・古い翻訳を公開し続けることは意味のあることなのでしょうか?
  その時点ではよい品質だったかもしれませんが、時間がたって実状と合わなくなると
  それは品質を維持できているとは言わないと思います。
  品質を維持するためには、身の丈にあった量の翻訳を管理すかないように思います。
・パッケージ毎、バージョン毎の配布は必要なのではないか。
  ディストリビューションが採用しているのと同じバージョンの翻訳を
  取り込めるようにした方がいいのではないかと思い始めました。


2013/8/24 長南洋一 <cyoic****@maple*****>:
> 長南です。
>
> ご意見ありがとうございます。
>
> 松澤さんのメールより [JM:00898]
>>
>> そもそも論かつ何も調査せずの提案になってしまいますが、
>> プロジェクト本家(GNU)で引き取ってもらうことは難しいのでしょうか?
>>
>> infoに限りませんが、開発元プロジェクトで翻訳を管理するのがあるべき
>> 姿ではないかと思います。
>
> わたしとしては、man や info の翻訳のようなその国に固有なことは、
> その国の中で処理した方がよいと思っています。世界中にいくつ言語が
> あるのか。そのすべてを開発元が集めて管理するのは無理ではないで
> しょうか (コマンドの出すメッセージについては、gettext でそれを
> やっているわけですが)。それに、もっと重要なことですが、提出された
> 翻訳が公開できるレベル以上になっているかどうか、外国人である開発元
> には判断できないでしょう。
>
> 翻訳は、その翻訳をチェックする能力がある人が集まっているところで
> 発表 (提出) するべきだと思います。それで、ざっと見回したところ、
> info の提出先もここがふさわしいのではないかということです。
>
> 実を言うと、2004 年に coreutils-5.2.1 の info を訳した方がいらっしゃい
> ます。その方は、ご自分がなさっていることを「現在は、GNU の gnujdoc
> プロジェクトの一部になっている」とおっしゃっていますが、事実上お一人で
> 個人的にお訳しになったもののようですし、gnujdoc プロジェクトもあまり
> 活動が活発ではないようです。coreutils-5.2.1 info の翻訳を見たところ
> からも、翻訳のチェックを期待できる環境とは思えません。
>   http://www.geocities.jp/fut_nis/tarball/index.html
>   http://www.geocities.jp/fut_nis/html/coreutils-ja/
>   http://openlab.ring.gr.jp/gnujdoc/
>
>> たとえば、aptのマニュアルはapt側で管理していますよね (認識違いなら
>> すみません)。
>
> apt 関係は Debian でやっているのではありませんか。そして、日本語翻訳の
> 窓口は、Debian JP Documentation メーリングリストになっているのでは
> ないかと思います。確かに、Debian や Ubuntu、Gnome のような、日本に
> 大きなユーザグループがあるところなら、そういうところへ投稿すればよいと
> 思います。チェックしたり、助言したりしてくださる人が充分いらっしゃるで
> しょうから。
>
>> 開発元で翻訳を管理する場合のメリットとしては、ディストロでパッケージ化
>> される場合に
>> プログラム、ドキュメント原文、およびドキュメント翻訳のバージョン整合性が
>> 取りやすいなど
>> 利便性も大きいと思います。
>
> それはそうですね。しかし、わたくしは、新バージョンにどうしても
> 付けなければならないもの以外 (つまり、GUI ソフトの日本語ヘルプ
> などを抜かして)、ドキュメントの原文と翻訳に時差ができるのは仕方が
> ないことだと思っています。原文がなければ、翻訳はできませんから。
>
> --
> 長南洋一
>
> _______________________________________________
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> linux****@lists*****
> http://lists.sourceforge.jp/mailman/listinfo/linuxjm-discuss



-- 
Akihiro MOTOKI <amoto****@gmail*****>




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