長南洋一
cyoic****@maple*****
2013年 11月 10日 (日) 22:01:00 JST
長南です。 ご意見、ありがとうございます。お示しくださった URL やその原文などを 見て、いろいろ考えました。 西山さんのメールより [JM:00962] > >> 23.1 `chroot' >> >> chroot の 脚注 (Footnotes) >> >> ... Also, on Cygwin, anyone can run the `chroot' command, >> because the underlying function is non-privileged due to lack of >> support in MS-Windows. >> >> ... また、Cygwin では、どんなユーザでも `chroot' >> コマンドを実行できる。内部で呼び出される関数が、MS-Windows では >> 特権のサポートを欠いており、そのため非特権的だからである。 >> >> 一応上のように訳しましたが、"lack of support in MS-Windows" が >> わかりません。Windows では、何のサポートを欠いているのでしょう。 >> また、"in Windowns" は、"is non-privileged" と "lack of support" の >> どちらにかかるのでしょう。non-privileged の訳も適当にごまかしています。 > > Windows は chroot のような機能はサポートしていないので、 > cygwin でエミュレートしていて、特権の必要な機能にはなって > いないという話だと思います。 「特権をサポートしていない」ではなく、「chroot 機能/関数をサポートして いない」と取るのですね。Windows には Unix のような / ディレクトリの 観念がないので、当然ながら、chroot 関数が存在しない。そこで、cygwin は その代わりに別の関数を使うけれど、その関数は特権に対応していない、 すなわち、特権を要求するものではない。そういうことですか。 なるほど。そう考えれば、意味が通りますね。 ... また、Cygwin では、どんなユーザでも `chroot' コマンドを実行できる。 MS-Windows では chroot 関数をサポートしていないため、内部で使用する 関数が特権を要求しないからである。 前の訳だと、「特権のサポートを欠いており」と「そのため非特権的である」 が同義語反復めいていますから、こちらで (あるいは、そのバリエーションで) 行こうと思います。 ただ、原文が曖昧と言えば曖昧なので、もう一つ確証が欲しい気もします。 それと、non-privileged を「特権を要求しない」とまで言ってよいかどうか。 privileged は本来「特権を与えられた」という意味ですから。 もっとも、"privileged parking place (専用駐車場、研究社大英和) や "privileged imformation (特定の人しか知らない情報、部外秘の情報、 英辞郎) という文例もありますから、non-privileged を「特権を必要と しない」と取ってもよいのかもしれません。固い表現ですが「非特権的」 とするか、あるいは「特権に対応していない」ぐらいにしておいた方が、 無難かもしれませんが。 -- 長南洋一