matsuand です。 # [JM:02426] からの続きとして Linux JM ガイド>翻訳の指針>セクション名について、 http://linuxjm.osdn.jp/guide/translation_guideline.html#id7 に関する協議提案です。 以下、選定した用語(原語とその対訳)と、その提案を 5 項に 分けて列記します。これに対する是非をあげてください。 1. ARGUMENTS 引き数 [JM:02417] 以降、ある程度協議が進んているため詳述省略。 提案: "ARGUMENTS" の対訳は「引き数」でなく「引数」とする。 2. EXIT CODES 返り値 この "EXIT CODES" という単語だけ見ると訳語が「終了コード」 になると思います。いろいろ言葉の意義を分析することも必要かも しれませんが、あまり深く議論するつもりでは考えていません。 一つだけ傍証的に例をあげてみると、 「返り値はありません」という表現は自然ですが、 「終了コードはありません」という表現は不自然に感じます。 ここに両者の違い、用法の違いのヒントがある印象です。 原著者の用法どおりの対訳とするのが自然に思います。 提案: "EXIT CODES" の対訳は「返り値」でなく「終了コード」とする。 3. HISTORY 履歴 (or 歴史) 「履歴」はまだわかりますが、「歴史」は大層な表現すぎて 不適切に感じます。翻訳の個人的経験からは「開発経緯」とする のがピッタリ合うと感じます。 提案: "HISTORY" の訳例として「歴史」は削除する。 "HISTORY" の訳例として「開発経緯」を追加する。 4. NOTE 注意 "NOTE" を「注意」と訳すことは、翻訳の個人的経験からは 不適切と思い続けている訳語です。 この手の英単語は、 DANGER,WARNING,CAUTION,NOTICE,NOTE,INFO など、注意喚起 を促す類似語のうちの1つとして捉えられます。 precautionary statement と呼ぶ言い方があるようです。 docbook-xml や sphinx では admonition というカテゴリー のもとに分類されています。 Windows において notepad はメモ帳と訳されています。 "NOTE" は「メモ」と訳すのが適当と捉えています。 もし仮に "CAUTION" が併記された場合に、こちらこそ 「注意」と訳しそうで、そうなると注意のレベルは、 どちらが上か下かで迷います(翻訳者の立場)。 (読者にとっては双方とも注意と訳されると、そこに違い があることは識別できません。) "NOTE" には注意を要するレベルの文面は書かれず、ちょっと 書き留めておく補記情報などが書かれるものと個人的には 解釈しています。(どこかにこれを定義する規約などがあれば よいのですが。) 提案: "NOTE" の対訳は「注意」ではなく「メモ」とする。 5. PARAMETERS 引き数 ARGUMENTS と同じ観点で「引き数」でなく「引数」とする案が ここにも適用されますが、それよりむしろ「パラメータ」でよい と思います。(本心は本当は「パラメーター」..長音付き) (厳密に調べていませんが) argument と parameter には明確な 違いが存在すると思っていて、argument は必須の引数のこと (たとえばパス指定のように、ファイル実体や文字列実体を表すもの)、 parameter は任意のオプション指定(-I dir とか、処理制御方法 を切り替えて/付け加えて利用するもの)のこと、と感じています。 提案: "PARAMETERS" の対訳は「引き数」でなく「パラメータ」とする (上記が否であった場合、「引き数」でなく「引数」とする) 以上です。よろしくお願いします。