[Mplus-fonts-dev 99] 「ゐ」と「ゑ」

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KANOU Hiroki kanou****@khdd*****
2003年 11月 21日 (金) 22:44:52 JST


狩野です。書こうと思って遅れましたが、文字の話です。

全文字サンプルを拝見しましたが、
「ゐ」と、あと「ゑ」が少し気になりました。

「ゐ」の終りが「ぬ」のように突き出ている形は、
次の字に続ける時に限られるのではないでしょうか。

「な」「ぬ」「ね」「は」「よ」はそれぞれ
「奈」「奴」「祢」「波」「与」の草体であって、
それぞれ右に突き出した形を持っているのに対し、
「る」「ゐ」は「留」「為」であって、内側の画が
省略された形ですから、普通に書けば突き出ないのが
正しいのだと思います。

「ゑ」の方ですが、最後の点が離れているのは過去
にもあり、アクセントとして良いと思います。
気になったのは "る" の書き終りと "ん" の書き始め
が離れているところです。元々は繋げて書く物なので、
ちょっとだけ気になりました。
#「ね」「れ」「わ」と同じと考えればいいのかも。

最後に私事で恐縮ですが、明日以降はここに書く
時間があまり取れないと思います。
http://coe21.zinbun.kyoto-u.ac.jp/ws-type-2003
の「書体・組版ワークショップ」で29日に話すことが
決まっておりまして、その準備を始めなくては
なりません。(その次の週は出張で、メールが読めない
可能性が高いのです)
おひまな方は、見にきて頂ければ幸いです。

狩野 宏樹  <kanou****@khdd*****>



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