キーボード割り当てに関してユーザーガイドから削除される内容
2013.3 では NVDA 制御コマンドのカスタマイズが GUI からできるようになりそうです。
その影響で「キーマップの再割り当て及びその他の入力用ジェスチャー」にあたる英語の説明がユーザーガイドから削除されます。
日本語ユーザーガイドから削除する予定の部分を、バックアップのためにここに残しておきます。
++ キーマップの再割り当て及びその他の入力用ジェスチャー ++ 利用者は、NVDAのユーザー設定ディレクトリーの特別なファイルにスクリプトを書くことで、 (例えばキーを押す等の) 新しい入力ジェスチャーを定義したり、すでに割り当てられているキーマップを上書きすることができます。 このファイルは、gestures.iniといいます。 このファイルは、一般的なiniファイルの形式を採用しています。 ファイルには複数のセクションが含まれており、それぞれのセクションにはひとつ以上のエントリーがあります。 それぞれのセクションでは、特定のPythonモジュールのスクリプトとNVDA内部のクラスとのマッピングを行っています。 - セクション名はPythonのモジュールであり、クラスはドット (.) で区切られていなければなりません。 - それぞれのエントリーのキーはスクリプト名で、どの入力ジェスチャーをバインドすべきかを表しています。 スクリプト名の替わりにNoneをキーに指定すると、前にバインドされた入力ジェスチャーを解除することができます。 Noneを含むエントリーは、それぞれのセクションの一覧に1度だけ書くことができます。 - エントリーの値は、入力ジェスチャーに対応する、コンマ (,) で区切られたジェスチャー識別子の一覧です。 コンマで終了するジェスチャー識別子は、クォーテーション ("または') で囲まなければなりません。 - ジェスチャー識別子は2文字のデバイスコード;サブデバイス、ブラケットでかこまれたレイアウトやモード、コロン記号、キーボードやタッチジェスチャーなどのデバイスごとの入力識別文字列です。 - キーボードジェスチャーのデバイスコードはkbです。 ブラケットの中はキーボードのレイアウトで、これは省略可能です。 指定されていない場合、ジェスチャーはすべてのキーボードレイアウトに適用されます。 コロン記号のあとには、プラス (+) 記号で区切って、ひとつまたは複数のキーの名前を記述します。 - 点字ディスプレイのデバイスコードはbrです。 ブラケットの中は点字ディスプレイを識別する名前で、これは必須項目です。 コロン記号のあとには、プラス (+) 記号で区切って、ひとつまたは複数のキーの名前を記述します。 - タッチ画面のデバイスコードはtsです。 ブラケットの中はタッチモードで、これは省略可能です。 コロン記号のあとには、タッチジェスチャーの名前を記述します。double_tap, 2fingerflickUp, 3finger_tap のような表記です。 - ジェスチャー識別子、スクリプト名が、どのクラス及びモジュールに含まれているかを確認するには、以下のようにしてください。 + 入力ヘルプを有効にします。 + ジェスチャーを有効にします (キーを押す、画面にタッチする、など) 。 + 入力ヘルプを無効にします。 + NVDAのツールメニューから、ログを表示を開きます。 + 最新のログエントリーを確認してください。 入力ジェスチャーに応じて、module.class及びバインドされている場合はスクリプトを含む情報が提供されます。 + 以下は、NVDA+Shift+Tを日時のスクリプトに設定する例です。 日時に関する正確なスクリプト名とmodule.classを探すには、入力ヘルプを有効にしてNVDA+F12を押してください (これが、現在設定されている日時を読み上げさせるジェスチャーです) 。 その後、入力ヘルプを無効にし、ログビューアーを起動してください。 下の方に進むと、以下のように書かれています。 ``` INFO - inputCore.InputManager._handleInputHelp (13:17:22) : Input help: gesture kb (desktop) :NVDA+f12, bound to script dateTime on globalCommands.GlobalCommands ``` 上記のログから、スクリプト名はdateTimeであり、module.classはglobalCommands.GlobalCommandsであることがわかりました。 もしまだファイルが存在していない場合は、gestures.iniというテキストファイルをユーザー設定ディレクトリーに作成し、以下のように記述してください。 ``` [globalCommands.GlobalCommands] dateTime = kb:NVDA+Shift+t ``` これにより、NVDA+Shift+Tを押すことが (すべてのキーボードレイアウトにおいて) 日時を読み上げるスクリプトにバインドされます。 なお、オリジナルのNVDA+F12のバインドも同じように動作します。 このバインドを削除したい場合は、以下の行を追加してください。 ``` None = kb:NVDA+f12 ``` 利用可能なすべてのキーにスクリプトを割り当てることができますが、キーボードのAltキーを使用した場合、問題が発生する可能性があります。 NVDAは、たとえ (Shift、Control及びAltキーのような) 修飾キーがスクリプトにバインドされている場合でも、その情報をオペレーティングシステムに送ります。 ゆえに、もしAltキーをジェスチャーに使用した場合、スクリプトを実行するだけでなく、メニューバーを開いてしまう可能性があります。 そこで、おそらくShift、Control及びNVDAキーを代替キーとして指定した方が良いと考えられます。
2013.3 では NVDA 制御コマンドのカスタマイズが GUI からできるようになりそうです。
その影響で「キーマップの再割り当て及びその他の入力用ジェスチャー」にあたる英語の説明がユーザーガイドから削除されます。
日本語ユーザーガイドから削除する予定の部分を、バックアップのためにここに残しておきます。