「点字設定」で「可能な場合単語が切れないようにする」を使うと長い文字列が出力されない
「可能な場合単語が切れないようにする」は英語では "Avoid splitting words when possible" です。
設定ダイアログが実際に操作している値は config.confbraillewordWrap です。
この値は braille.py の _set_windowEndPos と _set_windowEndPos の2か所で使われています。
このワードラップは点訳前の文字列ではなく点訳結果で空白セルを見つける処理になっているようです。
本件の報告をいただいたメールに以下の説明があることを書き忘れていたので追記します。
問題の本質がまだはっきり見えていないので、引き続き検討します。
本家で「可能な場合単語が切れないようにする」オプションが追加されたときの議論:
http://community.nvda-project.org/ticket/1946
もともとのチケットタイトルが
Braille: at the end of line, too long words don't appear
「行の末尾で長い文字列が表示されなくなる」だったらしく、ここで検討している議論と似ています。
どうやら「画面に入りきらないものをその画面に表示してしまうと読みにくくなる」という意図でワードラップが導入されたが、賛否両論があったのでワードラップを無効にするオプションが追加された、という経緯のようです。
「点字設定」で「可能な場合単語が切れないようにする」を使うと、点字ディスプレイに長い文字列が出力されないというご指摘がありました。
具体的には下記の例などを挙げていただいています。
点訳エンジンが失敗しているのではなく、NVDA の点字出力の仕様と思われますが、引き続き調査させてください。