[Tomoyo-dev 206] TOMOYO のバージョン番号の付与規則について

Back to archive index

Tetsuo Handa from-****@I-lov*****
2007年 7月 8日 (日) 00:10:11 JST


 熊猫です。

 6/5にリリースされた 1.4.1 ですが、バグが見つかったので
バージョンアップを行うための社内手続きをしています。

 バグの内容としては、例外ポリシーで path_group と address_group の両方を定義した場合、
address_group を読み出せなくなるというものです。アクセス制御を行う上では影響ありませんが、
ポリシー保存時に address_group の定義内容が失われてしまいます。
fs/ccs_common.c の ReadExceptionPolicy() 内で ReadAddressGroupPolicy() を呼び出す前に
head->read_var1 = NULL; を実行し忘れたのが原因です。

  #ifdef CONFIG_TOMOYO_MAC_FOR_FILE
  			if (ReadGroupPolicy(head)) break;
  #endif
-  			head->read_var2 = NULL; head->read_step = 9;
+  			head->read_var1 = head->read_var2 = NULL; head->read_step = 9;
  		case 9:
  #ifdef CONFIG_TOMOYO_MAC_FOR_NETWORK
  			if (ReadAddressGroupPolicy(head)) break;
  #endif



 1.2 の時には path_release() を呼び出すのが1行早すぎたというバグが見つかり、
ホットフィックスとしてバージョン 1.2 のまま再公開しました。しかし、
現在では連載を読みながらバイナリパッケージをインストールしたユーザが多くなってきているため、
バイナリパッケージを差し替える方法では修正版かどうかを判断しづらく、混乱を招く危険が高くなっています。
そこで、これを機にバージョン番号の付与規則を変更しようと思います。

従来の方法

 1.X.(Y+1) は 1.X.Y に機能を追加したものであり、機能の追加が無い場合は 1.X.Y のままとする。
 大きく使い方が変化した場合は 1.(X+1) とする。

今後の方法

 1.(X+1).0 は 1.X.Y に機能を追加したものとする。
 1.X.(Y+1) は 1.X.Y のバグフィックスのみとする。

1.4.1 まではバージョンアップの度に新機能が追加されてきましたが、
1.4.1 以降は 1.4.Y である間は新機能の追加を行わないようにします。

上記の規則に従い、今回は(機能面の変更は無いけれど) 1.4.2 として公開することにします。




tomoyo-dev メーリングリストの案内
Back to archive index