[Tomoyo-dev 389] Re: 第1回開発会議サマリーについて

Back to archive index

Kentaro Takeda k.tak****@gmail*****
2007年 7月 31日 (火) 10:44:31 JST


たけだです。

開発会議から、今後2.x系がどのように進むかを考えた結果をご説明します。

2.x系は「メインラインへ向けて機能拡張」という方向へ進みます。
現在LKMLに投稿済みの2.0はファイルに対するアクセス制御機能しか
搭載していませんが、1.x系の持つ他の機能の移植を行い、
8月中にLKMLに再投稿します。

開発会議では、LKMLに小出しする必要はない、という意見が得られました。
現在のLSMの仕様では実現できない1.xの機能がいくつかありますが、
それを実現するためのLSMの拡張も含めた形で、すなわち、
	(1) 現状のLSMの仕様でできるTOMOYO本体
	(2) LSMの拡張とそれを利用したTOMOYO本体
という2本立てをまとめて出そうと思っています。

機能の取捨選択は以下のように考えています。

(1)に関しては、以下の機能が候補です
	・ファイル
	・ネットワーク(受信系以外)
	・マウント
これらは全て実装して投稿します。

(2)に関しては、以下の機能が候補です
	・ネットワーク(受信系)
	・ケイパビリティ
	・シグナル
この中で、ケイパビリティは次回の投稿からははずすことにします。
POSIXではなく独自ケイパビリティを使用していることでTOMOYOの本質とは
別のところで議論が生じてしまうこと、
必要となるLSMの拡張が多いことがその理由です。

再投稿へ向けての残作業は、
	・機能の実装
	・コードのクリーンアップ
です。実装は武田と半田さんで一気にやってしまい、一番時間のかかるコードの
クリーンアップ作業をtomoyo-devの皆さんに手伝っていただきたいと思っています。
方法についてはまた別途ご連絡しますが、協力したいという方は、vanillaカーネルの
最新版が動作する環境の準備に加え、以下のドキュメントを読んでおいて
いただけるとスムーズに作業に入れると思います。

	Linuxカーネルコーディング規約
	(en) http://lxr.linux.no/source/Documentation/CodingStyle
	(ja) http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/kernel-docs-2.6/CodingStyle.html
	Quiltコマンドのmanpage
	http://linux.die.net/man/1/quilt

作業を手伝っていただいたことで実質的な報酬は出ませんが、
コードの動作が変わらないように編集することで、
TOMOYOがどのように動いているのかを深く理解できること請け合いです。

以上、何かご意見、コメントなどありましたらお願いします。




tomoyo-dev メーリングリストの案内
Back to archive index