[Ultramonkey-l7-users 479] Re: 基幹システムへの導入事例について

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TATEISHI Katsuyuki tatei****@oss*****
2011年 12月 15日 (木) 14:01:17 JST


立石です。

On Thu, 15 Dec 2011 11:15:49 +0900,
Shinya TAKEBAYASHI <takeb****@oss*****> wrote:
>> 今回負荷分散させる対象として、社内のポータルサイトを想定しており、
>> 各自のスケジュール管理等を行う動的なサイトであることから、
>> ユーザがあるAPサーバに振り分けられた際、一定時間同じAPサーバに振り分けら
>> れることが必須要件です。
>> (また、振り分け先のサーバに特殊な設定が不要であることも、要件の一つです。)
>> UltraMonkey-L7は機能としてセッション維持が追加され、
>> 上記の要求については十分満たしていることから(試行でも確認済)、
>> 同機種を会社に提案させていただきました。
>> 
>> 同時に、無印のUltraMonkeyでは上記のような要求は不可能なため、
>> 弊社の状況に合わないと考えていますがこの認識は正しいでしょうか?
> 
> 
>   無印 UltraMonkey でも,persistent 機能を使うことで一定時間
> 同じリアルサーバに向けることが可能です.
> 
>   ■ Sticky http example of VS/NAT
>     http://www.linuxvirtualserver.org/docs/persistence.html
>   
>   
>   設定ファイル(ldirectord.cf)に
>   
>     virtual=xxx.xxx.xxx.xxx:xxx
>         ...
>         persistent=300  ← この例では 300 秒
> 
> といった記述をすれば実現できます.

補足です。

クライアントのIPアドレスが十分ばらけている(単一のproxyの背後
から大量にアクセスしてきたりしない)のであれば、いわゆる「IPア
ドレスパーシステンス」が有効であり、IPアドレスパーシステンス
の実現方法としては↑の persistent を使うほかに、sh スケジュー
ラを使うという方法もあります。

詳細は LVS のドキュメントをあたってください。

***

方式によっては負荷分散装置でセッション維持を考えなくてもよい
場合もあります。

たとえば、負荷分散 - Web - AP サーバのような3層になっていて、
Web - AP 間でセッション維持できる場合とか。具体的には
Tomcat, JBoss に mod_jk でつなぎ、sticky_session を使用する場
合がこれにあたります。

ほかに、アプリケーションによってはログイン情報の管理しかして
いなくて、実はセッション維持自体不要な場合もあります。(素の
WordPress とか。プラグインによってはセッション維持が必要かも)

***

ひとつ心配なのは、UltraMonkey-L7 で sslidプロトコルモジュール
を使ってセッション維持しようとしている場合です。

sslidはSSL通信を効率よくデコードするためのモジュールであり、
APのセッション維持のためのモジュールではありません。

クライアント側(Webブラウザ)がSSLセッションを新規に開始すれば、
いつでも別のサーバに振られる可能性があり、SSLセッションをいつ
新規開始するかはブラウザ依存です。APのセッション維持のために
sslidを利用するのはおすすめできません。

--
TATEISHI Katsuyuki <tatei****@oss*****>





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