MIDITrail

仕様

• 内部シンセサイザの名称は"Internal Wavetable Synthesizer"とする。
• MIDI出力デバイスとして選択可能とする。
• Wavetableファイル(DLS/SF2)を指定可能とする。
• 拡張子が *.dls *.sf2 のファイルをMIDI OUT設定ダイアログで選択する。
• 16チャンネルをサポートし、10チャンネルはパーカッション固定とする。

対応方針

Appleが提供するサンプラーをそのまま利用することで、お手軽に対応する。 サンプラーについて十分な情報が公開されていないため、詳細な仕様と性能は不明。

対策1：シンプルMIDIライブラリ修正

SMIDILib.h

参照するヘッダファイルを追加。

#import "SMWavetableSynthCtrl.h"

SMOutDevCtrlEx クラス

enum SMPortType にPortWavetableSynthを追加。 メンバに内部シンセ制御(SMWavetableSynthCtrl)のオブジェクトを追加。

SMOutDevCtrlEx::SetInternalSynthsizerWavetableFilePath

内部シンセWavetableファイルパス設定メソッドを追加。

SMOutDevCtrlEx::Initialize

内部シンセ制御の初期化処理を追加。

SMOutDevCtrlEx::GetDevNum

デバイス数に内部シンセを加算。

SMOutDevCtrlEx::GetDevDisplayName

内部シンセ制御のデバイス表示名取得処理を追加。

SMOutDevCtrlEx::GetDevIdName

内部シンセ制御のデバイス識別名取得処理を追加。

SMOutDevCtrlEx::GetManufacturerName

メーカー名取得メソッドを追加。出力デバイスからメーカー名を取得。

SMOutDevCtrlEx::SetDevForPort

内部シンセ制御のデバイス登録処理を追加。

SMOutDevCtrlEx::OpenPortDevAll

ポートに内部シンセが選択されている場合だけ、内部シンセのオープン処理を実行するように修正。

SMOutDevCtrlEx::ClosePortDevAll

内部シンセ制御のデバイスクローズ処理を追加。

SMOutDevCtrlEx::SendShortMsg

内部シンセ制御のMIDIデータ送信処理を追加。

SMOutDevCtrlEx::SendLongMsg

内部シンセ制御のMIDIデータ（ロングメッセージ）送信処理を追加。

SMOutDevCtrlEx::NoteOffAll

内部シンセ制御の全ノートオフ処理を追加。

SMSequencer::SetInternalSynthsizerWavetableFilePath

内部シンセWavetableファイルパス登録メソッドを追加。

SMSequencerThread::run

スレッド優先度を0.8から0.9に変更。内部シンセサイザを追加したため、おまじない。

SMLiveMonitor::SetInternalSynthsizerWavetableFilePath

内部シンセWavetableファイルパス登録メソッドを追加。

SMWavetableSynthCtrl クラス

Wavetableシンセ制御クラスを新規作成。

対策2：MIDITrailアプリケーションクラス修正

MIDITrailApp

メンバにWavetableファイルURLオブジェクト(m_pWavetableFileURL)を追加。

MIDITrailApp::MIDITrailApp

WavetableファイルURLオブジェクトの初期化処理を追加。

MIDITrailApp::Terminate

WavetableファイルURLオブジェクトの解放処理を追加。

MIDITrailApp::OnMenuPlay

シーケンサへのWavetableファイルパス設定処理を追加。

MIDITrailApp::OnMenuStartMonitoring(

ライブモニタ制御へのWavetableファイルパス設定処理を追加。

MIDITrailApp::getWavetableFilePath

Wavetableファイルパス取得メソッドを追加。