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2014-02-20

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このソフトウェアについて

このソフトウェアは高校生や大学生が制作し、利用する人工衛星で使うことを想定した、新しいパケット通信方式とその実装です。

このソフトウェアを作り始めたきっかけ
私が参加した「第21回衛星設計コンテスト」において、長野工業高校の「全国の高校生でつくる小型人工衛星システム」と長崎西高校の「高校生が共同利用できる小型通信衛星」という発表が宇宙科学振興会賞を受賞しました。今、高校生が衛星を作り、利用する機運が高まっているといえます。
しかし、衛星と高速で通信するためには TNC と呼ばれる電子回路の自作が必要です。私はそれが費用・技術の面で高校生による衛星の利用の障害になると考え、コンピュータのサウンドデバイス(マイク入力とイヤホン出力)を用いて安価に高速な通信をできるようにしたいと思い、このソフトウェアを作り始めました。

この通信方式と既存の通信方式の比較
Cubesatで主に使われているBell202 AFSK方式、GMSK方式とこのソフトウェアのAASK方式を比較します。

既存のGMSK方式:通信速度が9600bpsと高速、TNCが必要
既存のBell202 AFSK方式:1200bps、コンピュータのサウンドデバイスでのエンコード・デコードが可能
AASK方式:2205bps以上(さらなる高速化は実験中)、コンピュータのサウンドデバイスでのエンコード・デコードが可能

市販のパソコンのサウンドデバイス(イヤホン出力・マイク入力)で送受信でき、通信速度がそれなりに速いことがこのソフトウェアの利点といえます。

開発の進捗状況はhttps://sourceforge.jp/projects/aask/wiki/progressをご覧ください。