2004年2月20日にJIS X 0213:2000が改訂され、JIS X 0213:2004として規格化されました。
多くの日本人にとって、常用漢字だけでは、一般生活でつかう漢字としては不十分であることから、1990年頃から、文部省と文化庁が、常用漢字以外の漢字(表外字)について議論を行い、2000年に一般社会で多くつかわれている文字を選定し、その文字の活字体における標準字体を「表外漢字字体表」として公表しました。それに基づき経済産業省はJIS X 0213の規格において標準字体を使用できるようにするため、JIS X 0213の包摂基準に従う範囲で例示字形を標準字体に変更しJIS X 0213:2004として2004年に規格化しました。これによってJIS X 0213:2004を使用した場合は、すべての標準字形を使用することができるようになりました。
JIS2004で例示字形の変更された文字について、JIS X 0213:2004の例示字形における変更点を赤で囲って示します。
以前の字形とほとんど変化のないものもあれば、はっきりとわかるほど変更された文字も存在することがわかるとおもいます。 1つの文字について複数箇所変更されている文字もあることがわかるとおもいます。
次の10文字も追加されました。
ほとんどは既存の異体字として、標準字体の文字を追加したものとなります。(ただし、「叱」と「・」の字の関係については、既存の「叱」という字は「か」の意味となり、「しかる」という意味で使う場合は新しい「・」を使う事がすすめられます。)
また、これらの変更が起こったことに基づき、各符号化の名称(通称、文字コード)をShift_JIS-2004、EUC-JIS-2004、ISO-2022-JP-2004という名称に変更しました。
なお、この改正で、JIS X 0208の例示字形は変更しないことになり、既存のシステムにある、JIS X 0208で規定されている文字以外を全く含んでいないフォントは変更しなくていいことも決められました。
2004年9月27日に新たに生まれる子供の名前につけて良い漢字が追加されました。 この追加された文字はここで述べているJIS X 0213:2004で規定されている第3水準までの文字が使われています。 詳しくはこちらのページをご覧下さい。