Linuxカーネルに関する技術情報を集めていくプロジェクトです。現在、Linuxカーネル2.6解読室の第2章までを公開中。
全ての送受信データは、パケットに分割しsk_buffという構造体に詰めて管理する。各パケットは一つのデータバッファのみを管理する。
下図はTCPのパケットの場合の例である。バッファの領域、パケットしての有効領域、各プロトコル用のヘッダを指すポインタを保有している。
パケットの複製が必要な場合は、ヘッダ部分のみコピーしデータ領域は共有し、無駄にメモリ/CPU時間を消費しないように考慮されている。データ領域のケツにはそのデータ領域の参照数を保有している。
パケットがプロトコル階層を通っていく間に、データのコピーが発生しないように考慮された構造である。
sk_buffは下図のようにキューイングされる。ソケット(sock構造体)とネットワークドライバ管理構造体(net_device構造体)の両方に同時にリンクされることもある。
受信データはsock構造体のrecive_queueに溜められる。recv処理はこのrecive_queueからパケットを取り出すことをいう。
送信データはsock構造体のwrite_queueに溜められる。この送信データはそのうちネットワークドライバ管理構造体(net_device構造体)にリンクし直され、パケット内のデータはマシンの外へ送出される。
(NIS)HirokazuTakahashi
2000年12月09日 (土) 23時55分06秒 JST1
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LastUpdate: 2008-08-27 14:18:10, ModifiedBy: hiromichi-m
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