[JM:00336] Re: [POST:DP] gnumaniak sdiff.1

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2011年 8月 13日 (土) 19:55:11 JST


長南です。

このメールを書いているうちに、立花さんの翻訳の新しいバージョンが
届いてしまいましたが。

赤星さんのメールより [JM:00331]
>
>  赤星です。あまり、有益なことを言うわけではないのでスルーして
> いただいても結構です。

いやあ、頂門の一針というやつです。diff の man に書いてあるとは、
思いませんでした。

>  「溝」の原語は gutter だったのですか。ボーリングのガーター(?)と
> 同じ単語ですかね。確かに中央に溝みたいなものがあると考えられなく
> もありませんね。

ええ、ボーリングのガターも同じ単語です。辞書を調べると、印刷・製本
用語として、「のど、のどあき」なども出てきます。

原文の著者が製本用語の gutter を比喩的に使っているのは、明らかだと
思います。ですから、正しい訳語は、「溝」ではなく、「のど、のどあき」
なのです。しかし、「のど、のどあき」では、ほとんどの人が「何それ?」
になると思います。そこで、どうしたらよいのか。

あえて、「溝 (gutter)」にしておくのも、一つの手だと思います。

gutter にまったくこだわらずに訳す手もあります。たとえば、

  共通行のブロック (対応する行の区切り記号には、空白が使われている)
  は、1 番目のファイルから出力にコピーされる。

「分離記号」とか、「空白が使われる」にするとか、いろいろ考えられます。
そういう訳にはそれなりに問題があると言われれば、そのとおりですけれど。

>  言うまでもないことかもしれませんが、gutter の訳を変更する場合、
> diff.1 の side-by-side 形式の説明も修正する必要があります。

まあ、それは、diff の man を改訂するときの、宿題でよいのでは
ないでしょうか (そのときには、底本を help2man 生成のものに変えるか
どうか、考えなければなりませんし)。

それに、

>    side-by-side 形式
>        ファイルは 2 列に表示され、間に溝 (gutter) が置かれる。 溝には以下
>  のマーカーのいずれか 1 つが含まれる。

これはこれで何を言っているのかわかるように訳していますから、
sdiff の man と訳語が違ってしまっても、とりあえずは、あまり気に
しないでよいと思います。それぞれの man がそれぞれのうちで
一貫したわかる訳になっていれば。どうせ、いっぺんに両方なんて
読まないでしょう。

-- 
長南洋一




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