長南洋一
cyoic****@maple*****
2011年 8月 13日 (土) 19:55:11 JST
長南です。 このメールを書いているうちに、立花さんの翻訳の新しいバージョンが 届いてしまいましたが。 赤星さんのメールより [JM:00331] > > 赤星です。あまり、有益なことを言うわけではないのでスルーして > いただいても結構です。 いやあ、頂門の一針というやつです。diff の man に書いてあるとは、 思いませんでした。 > 「溝」の原語は gutter だったのですか。ボーリングのガーター(?)と > 同じ単語ですかね。確かに中央に溝みたいなものがあると考えられなく > もありませんね。 ええ、ボーリングのガターも同じ単語です。辞書を調べると、印刷・製本 用語として、「のど、のどあき」なども出てきます。 原文の著者が製本用語の gutter を比喩的に使っているのは、明らかだと 思います。ですから、正しい訳語は、「溝」ではなく、「のど、のどあき」 なのです。しかし、「のど、のどあき」では、ほとんどの人が「何それ?」 になると思います。そこで、どうしたらよいのか。 あえて、「溝 (gutter)」にしておくのも、一つの手だと思います。 gutter にまったくこだわらずに訳す手もあります。たとえば、 共通行のブロック (対応する行の区切り記号には、空白が使われている) は、1 番目のファイルから出力にコピーされる。 「分離記号」とか、「空白が使われる」にするとか、いろいろ考えられます。 そういう訳にはそれなりに問題があると言われれば、そのとおりですけれど。 > 言うまでもないことかもしれませんが、gutter の訳を変更する場合、 > diff.1 の side-by-side 形式の説明も修正する必要があります。 まあ、それは、diff の man を改訂するときの、宿題でよいのでは ないでしょうか (そのときには、底本を help2man 生成のものに変えるか どうか、考えなければなりませんし)。 それに、 > side-by-side 形式 > ファイルは 2 列に表示され、間に溝 (gutter) が置かれる。 溝には以下 > のマーカーのいずれか 1 つが含まれる。 これはこれで何を言っているのかわかるように訳していますから、 sdiff の man と訳語が違ってしまっても、とりあえずは、あまり気に しないでよいと思います。それぞれの man がそれぞれのうちで 一貫したわかる訳になっていれば。どうせ、いっぺんに両方なんて 読まないでしょう。 -- 長南洋一