Akihiro MOTOKI
amoto****@gmail*****
2012年 4月 16日 (月) 23:33:33 JST
元木です。 2012/4/16 長南洋一 <cyoic****@maple*****>: > 長南です。 > > 元木さんのメールより [JM:00610] >> >> gnumaniak は役に立つコマンドが多いので、もう少し細かく >> チェックしてみたいと思います。 > > これはわたしの推測で、証拠のあることではありませんが、gnumaniak > というのは、GNU の方針に批判的な、と言うか、疑問を持った人たちが > 作ったものではないでしょうか。 > > つまり、GNU が manpage を簡単なものにして、本格的なマニュアルは > info の方に移すことにした。それでは manpage が役に立たない、不便だ > ということから、有志が、今までの manpage と新しい info の記述を > 元にして、自分たちで manpage を維持しようとした。それが gnumaniak > なのだと思うのですが、違うのでしょうか。たとえば、diff のような > gnumaniak の manpage を見ていると、そんな気がします。でも、当然ながら、 > そういうプロジェクトは長続きしないわけです。 歴史的な経緯を見ると、長南さんの言うとおりです。 http://lists.debian.org/debian-devel/1998/12/msg01100.html にも以下のようにもあります。 これは gnumaniak が DFSG compliant になったときのメールです。 --- Gnumaniak is a collection of man pages for various gnu utilities that are actually kept up-to-date, thus freeing us from the evils of info. --- > そんなわけで、昔からある基本的なコマンドについては、基本的な機能や > 動作はあまり変わっていないでしょうから、GNU が配布している新しい > manpage よりも、gnumaniak の manpage の方が、今でも (特に初心者には) > 役に立つということが、あるのではないかと思います。とは言え、gnumaniak > の manpage が古くなっていることは確かですし、改訳した方がよいものも > あるでしょうし (その場合、新バージョンは出ないわけですし)、難しい > ところです。 ここから先はいろいろな見方があると思います。 理想的には、初心者に優しく、熟練者には正確で up-to-date なのが一番よいのは 100%同意します。 一方で、マニュアル系のドキュメントは新鮮さが命という点もあり、 限られたリソースの中で効率よく管理していくかという点も大事だと思います。 私自身も自分が状況を知っていて、古いことが分かっているものについては 英語版のマニュアルを意図的に見てしまいます。 この中でどうやってバランスを取っていくかという点に悩んでいます。 今はどちらかというと後者に視点が言っているのは否定致しません。 まだ、あまりどうすればというのが見えていませんが、翻訳に一時的にでも 協力してもらえるリソースが増えることにつながればというのは思っています。 > やっぱり、GNU のコマンドについては、今すぐとは言いませんが、info の > 翻訳を視野に入れなければならないのではないかと、思っています。 > みんな長いし、それこそ info で面倒だし、info なんてそのうち捨てられる > かもしれないし、わたしとしてもあまりやりたくはないのですが。 > > 前のメールでも言ったことを蒸し返しているようで、恐縮ですが、 > gnumaniak の性格については、ちょっと言っておきたかったので。 gnumaniak の性格については理解していますが、 現状私の中では今後 gnumaniak (事実上残っているのは diffutils, libtools, gasp だけ) がうまくメンテされている道が見えていないのも事実です。 # 個人的には、あまりコマンド系の翻訳に興味がなく、 # LDP man-pages の翻訳だけでもいいので、 # 今回のいろいろな活動で限界を感じたら、 # LDP man-pages の翻訳だけするようになるかもしれません。 -- Akihiro MOTOKI <amoto****@gmail*****>