これは Linux であって Windows ではありません。そう、いくつもの相違点があります。でも慣れるのにそれほど長くはかかりません。
いくつかの知っておくべき決まりごと
通常 Puppy はマウスの左クリック1回でプログラムを起動するようにセットされています。クリック2回を要求される場も時にはありますが、大抵は1回です。1回でダメなら2回を試せばいいのです。お望みでしたら2回に設定することもできます。
Windows ではストレージデバイスは次のようにデザインされています: a: 通常のフロッピーディスクのためのドライブ c: ハードディスクドライブ d: もう1つ別のドライブやパーティションが無ければ、cd/dvd ドライブ
Linux ではこのデザインが異なっていて、例えば次のような例があげられます。
Windows | Linux | |
a: | fd0 | 1番目のフロッピードライブ |
c: | sda1 | ハードディスクまたはハードディスクの最初のパーティション |
d: | sr0 | cd もしくは dvd ドライブ |
Windows では、1つのハードディスクに4つのパーティションがある場合に次のようにデザインされます:
c: 第1パーティション, d: 第2, e: 第3 f: 第4
Linux ではこうです:
sda1 が第1パーティション、sda2 が第2、sda3 が第3、そしてsda4 が第4です。Linux では cd/dvd は sr0 が第1 cd/dvd ドライブ、sd1 が第2ドライブとなっています。
USB ドライブを挿した場合は sdb1 として表示され、第2ドライブは sdc1 となるでしょう。
Windows ではより混乱していて、第1 cd/dvd ドライブが g: だったりします。4つのパーティションを持ったハードディスクを使っているのならばハードディスクのパーティションから数えてゆくためです。
マウント Windows では最初のブート時にすべてのパーティションがマウントされます。このことは基本的にどのパーティションもあなたのコンピュータへと物理的に接続され、スイッチがオンになっていることを意味します。
Linux では最初のブート時にハードディスクは接続されているものの通常はスイッチが入っていません。「マウント」というのは、ドライブやパーティションのスイッチを入れるという用語なのです。Puppy ではこれはとても簡単な作業で、画面左下に表示されているドライブアイコンをクリックするだけです。すると、緑色の点が表示されてマウントされたことを知らせてくれます。青色の点だと、そのドライブはアンマウントできません。
ドライブのマウント・アンマウントが簡単に行えるということは大きな利点です。たとえばネット上をぶらついていたとして、不快なウイルスやマルウェアをいくつかお持ち帰りしてしまったとしましょう。その際にあなたのドライブがマウントされていなければ、ウイルスがそのドライブへと保存されるための手段が全くないわけです。少ない投資で大きな実りです。
Important リムーバブルディスクは外す前にアンマウントするよう心がけてください。データ消失や欠損を避けるためです。これは Windows でも実施されているはずです。
クイズ あなたのコンピュータに2つの物理ハードディスクが載っていたとして… 1つ目のハードディスクが2つのパーティションを持っている 2つ目のハードディスクが4つのパーティションを持っているそれから2つのパーティションを持つ USB 接続のハードディスクを挿して… 最後にパーティションが1つの USB メモリを挿したところです。
質問:最後に挿した USB メモリのドライブ名は何でしょう?
Puppy Linux の場合の答え: sdd1