JIS2000、正式にはJIS-X-0213と呼ばれる文字コードは、既存のJIS文字コード(JIS-X-0208)を拡張した規格で、第2水準までしかなかったものに新たに第3水準の記号及び漢字、第4水準の漢字を追加しました。
それらの文字の中には頻繁に使われるにもかかわらず今までは入力することの出来なかった多くの文字が含まれています。
JIS2000(JIS-X-0213)規格自体がシフトJISをベースとしており、シフトJISとの互換性の強いものとなっております。 したがって既存のシフトJISをベースとするソフトウェアでは、このシフトJIS2000も扱えるはずです。
この規格は、既存のJIS-X-0208(83JIS)をベースに拡張したもので、JIS-X-0208の文字を既存の文字と同じ位置に全て入れた上で、MS-DOSやWindowsなどの機種依存記号文字をほぼそのままの位置で追加し、欧米で使われているLatin1とLatin2のアクセントつきアルファベットを全て入れ、Macintosh機種依存記号文字などの記号文字の多くや、発音記号、丸付き文字、今まで入ってなかった旧字体の漢字や人名用漢字、よく使われる漢字を多く追加し、部首や漢字の要素なども入れた文字コードです。
第3水準には地名に含まれる漢字、子供の名前に使用可能な漢字、教科書に出てくる漢字、1983年の改訂で変更される前の漢字が主に入れられ、それ以外は第4水準に入れられました。
表現方法としてシフトJIS2000(Shift_JISX0213)やISO-20222-JP-3、EUC2000(EUC-JIS-X0213)などがあります。
実装方法としては第3水準までサポートした実装水準3と第4水準もサポートした実装水準4があります。シフトJIS2000形式やEUC2000形式では実装水準3にした場合は第4水準エリアにユーザー定義外字を入れて使用することも許されています。
すでに経済産業省のサイトやJISCのサイトはシフトJIS2000の符号化に移行しており、多くの既存のJISコードのサイトは順次 JIS2000の符号化に移行していくことになり、各ユーザの環境もJIS2000を使用できる環境を整えていくことが必要とされています。 LinuxはJIS X 0213を早いうちから使える環境になり、MAC OSXもシフトJIS2000に対応し、FreeBSDなどUNIXなども対応をすすめました。 旧MACやWindows9xなどの既存のOSではシフトJIS2000形式のフォントを入れるだけで対応可能となっています。
この規格は2004年にいくつかの文字の字形の変更と10文字の追加を行ってJIS X 0213:2004となりました。 詳しくはこちらをご覧下さい。