OBV

Optimized Board Valueの略。3BVを修正した盤面の難易度を表す指標である。

3BVの値がそのまま盤面の難易度に比例するわけではないため、プレイ記録のサンプルを集め、プレイ時間の平均に対する割合を従属変数、数字のマスの総数、3BV、openingsの3値を説明変数とした重回帰式が作成された。これを従来の3BVの値に近づけるため初級は15、中級は62.5、上級は170が平均値になるように掛け算を行ったものがOBVの公式となった。

 初級:0.07 * <数字のマスの総数> + 0.43 * <3BV> + 2.27 * <openings>
 中級:0.20 * <数字のマスの総数> + 0.32 * <3BV> + 1.38 * <openings>
 上級:0.38 * <数字のマスの総数> + 0.23 * <3BV> + 0.99 * <openings>

あくまでサンプルから計算された値なので、初級、中級、上級以外の盤面では値は未定義である。また、数字のマスの総数と3BVは強い相関があるので多重共線性*1が発生している可能性がある。

ゲームの達成度合いを表す指標として3BVと同じくOBV/sが定義できる。逆に3BVに対するSolved 3BVのようにゲームの進捗度合いを示す指標は定義できない。


  1. *1サンプルが少し代わるだけで回帰式の係数が大きく変化する状態のこと。つまり、求められた式が一般に適用し難い状態になってしまっていること。