reptファイルを手で書いても構わないのですが、もっと簡単に作る方法があります。rept4diffを使うことです。
rept4diffは、reptをインストールすると標準で付属しています。これはunified diff形式のファイルからreptファイルを生成するためのツールです。この説明だけでは、何故そんなツールが必要なのかピンとこないかもしれません。
その意味を理解するために、何故diffからreptファイルを作れると便利なのか?ということから説明します。
整頓すれば、コードジェネレータにしたい対象とは
です。
ある特定のコード片を一定回数繰り返した時、人は何らかのパターンを認識し、自動化出来そうだ、と感じる訳です。過去の繰り返しを再現するのであれば、思い出しながら書き直すよりも実際に書いたものから特殊パターンを外した方が簡単だし正確です。
少し話を変えて、SubversionやCVS、Git等のバージョン管理システムのことを考えて見ましょう。
バージョン管理システムは過去に書いたコードの全てのバージョンを保持しています、しかし観点を変えると、過去に書いた全てのコード差分を保持しているのです!つまり、あの時に書いたコードセット(どのファイルを新規に足し、どのファイルに挿入したか)を好きなタイミングで取り出すことが出来ます。ほとんどのバージョン管理システムでは、あるバージョンとバージョンの間の差分をdiff形式で取得することが可能なはずです。
さて、材料は一通り揃いました。バージョン管理システム、diffファイル、rept4diffを組み合わせましょう。