ソースツリーをCVSから取得する

EclipseにはCVSクライアント機能があり、これを使うとGUI画面上でCVSからTOPPERS/JSP for LPC2388のソースコードを取得することができます。このソースコードはTOPPERS/JSP 1.4.3をベースに開発したものであり、

  • g++ 4.3以降でもコンフィグレータをビルドできる
  • 不要なプロセッサ関連のソースとドキュメントを省いており、スリム
  • UTF8

といった特徴があります。

jspのソースを取得する

Eclipseを起動し、メニューバーからFile -> New -> Project ... を実行します。するとNew Projectダイアログが現れますので、 Project From CVSを選び、Nextボタンをクリックします。

getToppersJsp_1.png
図1 New Projectダイアログ
次にCVSレポジトリの情報を入力するダイアログに切り替わりますので、次のように設定します。入力が終わったらNextボタンをクリックします。

  • Host : cvs.sourceforge.jp
  • Repository path : /cvsroot/toppersjsp4lpc
  • User : anonymous
  • Connection type : pserver

getToppersJsp_2.png
図2 CVSレポジトリの設定
Use an existing moduleを選びます。しばらくするとCVSレポジトリのリストが表示されますので、jspをクリックして選択してください。ここで、Nextボタンをクリックします(Finishじゃない)。次にダウンロードするブランチやタグの選択画面が現れます。最新のリリース・タグを選んでダウンロードすると良いでしょう。これを書いている時点で、最新のリリースタグは release_1_0_1 です。 CVSからのファイル取得が始まりますのでしばらく待ってください。
getToppersJsp_3.png
図3 モジュールの選択
ワークスペース内にjspサブディレクトリが出来ているはずですので、shellから確認してみてください。
getToppersJsp_4.png
図4 jspサブディレクトリが出来ている

コンフィグレータのビルド

TOPPERS/JSPには「コンフィグレータ」と呼ばれるツールが同梱されています。これは、セマフォやタスクといったRTOSで使用する資源をRTOSの実行前に静的に生成するためのツールです。これらのツールはソースコードで供給されていますので、事前にビルドしなければなりません。

ビルドするには以下のコマンドを実行します。

  1. #! /bin/sh
  2. sudo apt-get install gcc g++
  3. cd jsp
  4. cd cfg
  5. make depend
  6. make
蛇足ですが、オリジナルのTOPPERS/JSP 1.4.3のコンフィグレータはgcc 4.3.xでビルドするとエラーが起きます。Ubuntu Linuxは9.04からgcc 4.3.xがデフォルトのgccです。そのため、この問題を回避する対策をチケット#18406 で打っています。