Eclipseでsample1を管理する

TOPPERS/JSPのアプリケーションを作る際には、コンフィグレータを使ってMakefileとリソース準備プログラムを生成します。この後、make depend; make を行えばビルドができるのですが、せっかくEclipseを導入したのでEclipseでプロジェクトを管理したいものです。そこで、TOPPERS/JSPアプリケーションをEclipseで管理する方法を説明します。

基本は、EclipseによるMakefileアプリケーションの読み込み機能です。

C プロジェクトを作る

TOPPERS/JSPアプリケーションは既にあると仮定します。ここではsample1を使いましょう。

sample1を読み込むプロジェクトを作ります。まず、メニューバーからFile -> New -> Project...を実行してください。そうするとNew Project Dialogが現れます(図1)。ダイアログ内でC Projectを選んでNextボタンを押します。

CreateCProject.png
図1 Cプロジェクトを作る
次にCプロジェクトの構成を求められます。

まずは名前を決めます。名前はプロジェクトのディレクトリ名と同じでなければなりません。同じ名前にすると、"Directory with specified name already exits"という警告が出ますが、これで正常です。

名前を指定し終わったら、Project typeとしてEmpty project、ToolchainとしてLinux GCCを選びます。設定が終わったらNextボタンを押します(Finishじゃない!)。

SetProjectName.png
図2 プロジェクト名を指定する

環境変数を設定する

GCCをEclipseから実行するために環境変数を追加します。

C ProjectダイアログのAdvanced Settingsボタンをクリックします(図3)。

ConfigureProject.png
図3 プロジェクトの構成を決める

Propertyが開きますので左のツリーからEnviromentを開きます。ここにGCCに与える環境変数の一覧が表示されます。Add...ボタンを押してPATH環境変数に次のように設定してください。

${PATH}:/opt/arm-2009q1/bin
SetPath.png
図4 パスを設定する
設定が終わったら、ダイアログを全部閉じます。

Eclipseでのビルド

C/C++のプロジェクト管理はC/C++ Project Viewを使います。ビューの中のプロジェクト名(sample1)を右クリックし、現れるメニューの中からClean Projectを実行すると、Eclipse上でビルドが始まります。 手元のEclipseでは何故か自動ビルドが機能しませんが、Ctrl-Bでビルドが始まります。

オブジェクトファイルを隠す

以上で設定としてはOKですが、ビューの中がうるさいのでオブジェクトファイルを隠してしまいましょう。

C/C++ Project Viewのメニュー(図5の赤で囲んだ部分)をクリックしてメニューを出します。Object filesをチェックすると、オブジェクト・ファイルがビューの中で隠され、すっきりとした表示になります。

HideObjects.png
図5 オブジェクトファイルを隠す